元気過ぎるトランプの現在...韓国など同盟国を攻撃し、アメリカの分断を煽る
Choosing Servility Over Country
トランプは公式サイトで、韓国や「私たちが守っている他の多くの国」を「搾取者」と非難。これらの同盟国はアメリカに対し、「私たちが提供している軍による保護やサービス」に見合う費用を支払っていないと主張した。
トランプの言う「私たち」とは誰か。それは、自由と民主主義の守護者としてのアメリカではない。武装した金融帝国、そして彼のうぬぼれを満たす手段としてのアメリカだ。私たちがアメリカにしか体現できない価値観を支持していることを、トランプは理解していない。
だから彼は「略奪」でさえ奨励する(イラクに侵攻するなら「石油を確保せよ」とCPACで語っている)。いくつもの独裁政権と自分の関係が精査されていることで、それらの国との取引ができないことを不満に思っている。トランプが日々、自分を拒絶したアメリカの民主制度をおとしめることにいそしんでいる理由も、そこにある。
いまトランプはリズ・チェイニーを辞めさせろと求め、下院共和党はそれに応じようとしている。「彼女にはもううんざりだ」と、ケビン・マッカーシー下院院内総務は5月4日に語った。「後は誰かが動議を提出するだけだ」
マッカーシーはチェイニーを問題児と決め付けた上で、共和党は「互いに攻撃し合うのではなく、協力し合うべきだ。トランプ大統領の下で、私たちはとてもうまくやっていた」と語った。
そうはいっても、自分の国をおとしめようとする人物の下で、名誉ある団結はできない。アメリカの理想か、トランプの嘘か──アメリカは、そのどちらかを選ぶしかない。
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