東京都5日のコロナ新規感染621人、重症者69人に増加 緊急事態宣言は延長へ
東京都は5月5日、都内で新たに621人の新型コロナウイルス陽性者が確認されたと発表した。グラフは毎週水曜日の新規陽性者数の推移。
東京都は5月5日、都内で新たに621人の新型コロナウイルス陽性者が確認されたと発表した。
昨日の609人から12人の増加、先週水曜4月28日の925人から304人の減少となっている。緊急事態宣言とゴールデンウィークによる検査数の低下で新規陽性者数が減少した。
しかし7日間移動平均の新規陽性者数では798.9人で前週比105.3%に増加しており、今後の推移から目が離せない状態に変わりはない。
この日確認された陽性者の内訳は、
10歳未満:19人(約3%)
10代:51人(約8%)
20代:155人(約25%)
30代:142人(約23%)
40代:100人(約16%)
50代:70人(約11%)
60代:40人(約6%)
70代:26人(約4%)
80代:17人(約3%)
90代:1人(約0.1%)
となっている。また65歳以上の高齢者は61人となっており、全体の10%を占めている。
一方、重症者は前日の65人に対して69人で4人増加している。
これで東京都内で確認された陽性者の累計は142,943人となった。
緊急事態宣言、27日にも延長を決定へ
こうしたなか、東京都と大阪府、兵庫県、京都府を対象とした昨年来3度目となる緊急事態宣言について、政府は延長する方向で検討をはじめており、27日にも延長を決定するもようだ。
4月25日から始まった3度目の緊急事態宣言については、政府は2週間強の短期集中で効果を期待していた。しかし4都府県の新規感染者数は、感染が最も深刻なステージ4の段階が続いており、とりわけ大阪府は重症患者の増加で医療崩壊とも呼べる危機的状況が続いている。政府内には宣言延長に慎重な意見もあったが、ここにきて延長は不可避と判断しつつある。
菅首相は5日夕刻、緊急事態宣言の効果に関して「大きな狙いのひとつである人流については、間違いなく減少している」として「効果は出始めている」と述べたが、一方で現在発令中の緊急事態宣言やまん延防止等重点措置について「扱いは今週中に判断する」と述べる留めた。
複数の関係筋によると、延長幅については5月末までなどの意見が浮上しているという。今後の焦点は、現在行っている飲食店や大型商業施設への休業要請のほか、スポーツなどのイベントの無観客原則を継続するかどうかだ。