若者からも絶大な人気! TikTokを席巻するシニア世代のニュースターたち
TikTok's Gray Wave
PHOTO ILLUSTRATION BY GLUEKIT; IMAGES COURTESY OF TIKTOK GRANDPARENTS
<百戦錬磨の高齢ユーザーたちは、まさに怖いものなし。ソーシャルメディアで愛されるグランマ&グランパ>
動画投稿アプリTikTok(ティックトック)は26歳以下のZ世代のスターを次々に生み出している。アディソン・レイは20歳。チャーリー・ダミリオは16歳。野心的な若者たちがダンスや歌、リップシンク(口パク)、いたずら、寸劇など思い付く限りのことを15秒から1分程度の動画にまとめ、膨大な数の視聴者を集めている。
「ほとんどのソーシャルメディアは若者向けだ」と、TikTokのスターの1人、スティーブン・オースティンは言う。ただし、これからは若者だけではなさそうだ。オースティンは現在82歳。「オールドマン・スティーブ」として140万人のフォロワーから親しまれている。
ダミリオ(フォロワーは1億人以上)やレイ(同7000万人以上)とは桁が違うとはいえ、オースティンのような高齢のTikTokスターも、ここ数年でフォロワーを増やしている。
彼らのほとんどは、最初は遊び半分で投稿していたが、ふとしたきっかけで爆発的に動画が広まった。TikTokでの知名度を利用して他のプラットフォームやテレビに出演したり、広告や商品宣伝の契約を結ぶなど、「プロ」に転向する人もいる。
TikTokのシニア世代は若者と同じくらい意気軒高だが、彼らならではの味がある。新進気鋭のセレブというより、若いフォロワーたちのバーチャルな祖父母を自負しているようだ。