ウイグルの悲劇が「集団虐殺」である十分な根拠はない:米国務省法律顧問室
NOT STRICTLY “GENOCIDE”
確かに、ウイグル人をはじめとする少数派の集団殺害の証拠は皆無に近い。彼らの多くが迫られているのは思想教育や強制労働だ。
だが、ほかの形のジェノサイドが進行していることを示す証拠は数多いと、スタンフォード大学法科大学院のベス・バンシャーク客員教授(人権問題)は、国家安全保障に関するオンラインフォーラム「ジャスト・セキュリティー」で指摘する。
「ウイグル人に対する拷問、レイプや性的暴力は条約が2番目に挙げる『重大な肉体的・精神的危害を加える』行為に該当する可能性が高い」と、バンシャークは記す。「強制収容所の劣悪な生活環境は、3番目の『身体的破壊をもたらすよう企図された生活条件を故意に課す』行為に該当するのではないか」
アントニー・ブリンケン国務長官がポンペオによるジェノサイド認定を継続したのは、国務省の所見ではなく、ジェノサイド条約の独自解釈に基づく判断だと、ある国務省関係者は話す。
国務長官には同省法律顧問の助言を無視して最終決定を下す権限があり、この問題について新たに正式調査を行う必要はないという。
バイデン政権のリンダ・トーマスグリーンフィールド国連大使の言うとおり、これは「ジェノサイドのように思えて」ならない事態だ。
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