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米ロ対立ロシア、独自の宇宙ステーション打ち上げへ 米国との関係悪化受けISSから脱退
ロシアが、2030年までに新たな宇宙ステーションを打ち上げる構えを見せている。写真は2018年10月、ソユーズから切り離された国際中ステーション。ソユーズから撮影。提供写真(2021年 ロイター/NASA/Roscosmos)
ロシアが、2030年までに新たな宇宙ステーションを打ち上げる構えを見せている。米国との緊密な協力関係に終止符を打ち、独自の宇宙開発を進める方針という。
ロシアの宇宙開発を担当する「ロスコスモス」のトップ、ドミトリー・ロゴージン氏は、インタファックス通信に対し「計画通り2030年に軌道に乗せることができれば、大きな突破口となるだろう。ロシアは世界の有人宇宙開発に新たな一歩を踏み出す意志がある」と述べた。
ロシアは、1998年に国際宇宙ステーション(ISS)を打ち上げて以来、米国ほか16カ国と協力してその運営に当たってきた。ただ、このところの米ロ関係は、人権問題やサイバー攻撃を巡って冷え込んでいる。
ボリソフ副首相はテレビ番組で、ロシアは2025年にISSの運営から離脱する方針を、関係各国に伝えると明らかにした。
ロゴージン氏によると、新たな宇宙ステーションは軌道の関係で強い放射線にさらされるため、宇宙飛行士は常駐しない見通し。人工知能(AI)やロボットを活用する。外国の利用も認めるが、あくまで独自開発路線を取るという。
インタファックス通信は匿名の関係筋の話として、ロシアはこの計画に最大60億ドルを投じる方針だと報じた。
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