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核開発中国の大量再処理プルトニウムに軍事転用懸念 ハーバード大学の専門家が警告
写真は中華人民共和国江蘇省連雲港市で建設中の田湾原子力発電所3号機。China Daily via REUTERS
中国の原子力開発推進を巡り、再処理施設で生まれる大量のプルトニウムが軍事転用される恐れがある──。ハーバード大学の専門家が25日、こう警告した。
中国は人々の健康を損ねたり、気候変動問題を悪化させる有害廃棄物の発生が懸念される石炭への依存度を減らすため、高速の原子炉と再処理施設の開発を進めている。同時に再処理過程ではプルトニウムが生産され、核兵器に利用される可能性がある。
今のところ中国がこれらのプルトニウムを軍事転用しようとしている証拠はない。しかし中国は現在200発超の核弾頭数を向こう10年で増加させるとみられ、この先軍事転用されるのではないかとの不安が高まっている。
こうした中でハーバード大学の原理力管理プロジェクトの上席研究アソシエートを務めるHui Zhang氏は「プルトニウムの軍事転用に関する国際社会の懸念を和らげるために、中国は2016年以前のように、民生用プルトニウムの保有量を適宜報告することを含めて、プルトニウムのリサイクルプログラムの透明性向上に努める必要がある」と指摘。リサイクル施設に対する国際原子力機関(IAEA)の査察にも応じるべきだと強調した。
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