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事件米コロラド銃乱射、容疑者を殺人容疑で訴追 バイデン、銃規制強化訴え
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米コロラド州ボルダーのスーパーマーケットで10人が犠牲となった銃乱射事件で、警察当局は23日、現場で拘束した21歳の男を殺人容疑で起訴したと発表した。写真は23日、事件のあった現場で花と祈りを捧げる男性(2021年 ロイター/Alyson McClaran)
米コロラド州ボルダーのスーパーマーケットで10人が犠牲となった銃乱射事件で、警察当局は23日、現場で拘束した21歳の男を殺人容疑で訴追したと発表した。
男は同州アーバダに住むアフマド・アル・アリウィ・アリッサ容疑者。男は現場で負傷し、病院で手当てを受けているものの、容体は安定しており、23日中に拘置所に移送される見通しという。
当局によると、22日に起きた乱射事件では20─65歳の男女9人と、現場に駆けつけた警察官(51)が死亡した。
捜査当局は単独犯とみているもの、動機は現時点で明らかになっていない。
米国では16日にもアトランタで銃撃事件が発生し、8人が死亡しており、銃による惨劇に新たな注目が集まっている。
バイデン大統領は23日、「将来に命を救うことにつながる常識的な措置を講じるために、1時間どころか1分も待つ必要はない」と言明し、攻撃用銃器の禁止や銃規制の強化する措置を要求した。
バイデン氏は「これは党派的な問題ではない」とし、「米国人の命を救うための米国の問題だ。行動しなければならない」と強調した。
ホワイトハウスのサキ報道官は、具体的な内容は明かさなかったが、立法措置に加えさまざまな行政措置も検討していると述べた。
銃規制強化を求める団体は、大統領令で直ちに実施できることとして、当局の追跡が不可能なゴーストガン市場の閉鎖や身元調査の強化、自治体への銃犯罪対策資金拠出などがあると指摘した。