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米中対立中国軍がテスラの使用制限、安全保障理由に 米に対抗か
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中国軍当局は、米電気自動車(EV)大手テスラの車両に搭載されるカメラを巡るセキュリティー上の懸念を理由に、軍集合住宅への車両乗り入れを禁止したことが関係筋の話で明らかになった。写真は2020年10月、スイスで撮影(2021年 ロイター/Arnd Wiegmann)
中国軍当局は、米電気自動車(EV)大手テスラの車両に搭載されるカメラを巡るセキュリティー上の懸念を理由に、軍集合住宅への車両乗り入れを禁止した。関係者2人が明らかにした。
米国との緊張が高まる中、中国はテスラに対する監視を強めており、米国が国家安全保障を理由に中国通信機器大手の華為技術(ファーウェイ)に行っている措置と同様のものだとアナリストは指摘している。
軍当局の指示は、テスラ車を所有する関係者に対して、軍の敷地外に車両を駐車するように通達し、今週通知されたという。
最初に報じた米紙ウォール・ストリート・ジャーナルは、中国政府が軍、機密産業の国有企業、主要機関の職員によるテスラ車使用を制限していると伝えた。
テスラ株は、19日の取引でに一時2%近く下落したが、その後プラス圏に戻した。
テスラは2019年、上海に初の海外工場を建設。昨年は中国で14万7445台を販売し、総販売台数の30%を占めた。一方、中国国内では地元メーカーとの競争が激化している。

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