米中外交トップ、冒頭から異例の激しい非難の応酬 バイデン政権下での初会談
中国国営メディアは、米国側の冒頭発言は「非友好的」な上、決められた時間を超過しており、外交儀礼に反すると指摘した。
中国外務省の趙立堅報道官は19日午後の定例会見で、協議では、中国が望んでいない対立が多々あったと述べた。
すれ違う思惑
協議の位置づけそのものも争点となってきた。中国は過去の2国間の枠組みを想起させる「戦略対話」だと主張してきたが、米側は枠組みの設定に否定的な立場を示してきた。
米国は17日、中国国有通信会社の事業免許取り消しに向けた手続き開始や、米国で情報通信関連サービスを提供する中国企業に対して召喚状を送ったことを発表するなどしている。
米政権高官は会談前に記者団に対し「協議の大部分は厳しいものになると予想している」と語った。
楊氏は、中国企業に対する措置を協議の直前に発表したのは意図的かどうかをブリンケン氏に問い、「われわれは米国のことを評価し過ぎていたようだ。米国側が必要な外交儀礼に従うとわれわれは考えていた」と皮肉を述べた。
楊氏は新疆、香港、台湾は全て分離不可能な中国の領土と主張し、米国による内政干渉に断固として反対すると表明。
「習近平国家主席が述べてきたように、米国との関係について衝突や対立は望まず、相互尊重とウィンウィンの協力を希望する」と強調した。
米下院外交委員会の共和党委員であるマイケル・マコール議員は楊氏の言動について、中国に態度を変える気がないことを示していると指摘。「中国側の好戦的な態度とうその主張によって、バイデン政権は対峙する相手の真の姿に気付くはずだ」と述べた。
*内容を追加しました。
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