米バイデン政権初の外国訪問で国務・国防両長官が携えてきた対日不満
Blinken and Austin in Japan to Bolster Asian Allies
中国に対抗していくための地域の団結にさらに影を落としているのが、(ブリンケンとオースティンも指摘しているが)日韓の長引く緊張関係だ。原因は100年以上前の日本による朝鮮半島占領にあり、2年前に貿易戦争の形でこの問題が再燃。2019年には韓国が軍事関連の秘密情報保護協定(GSOMIA)をいったん破棄したが、その後両国間で正式に協定の継続が決定された。北東アジア、東シナ海と西太平洋のその他の地域が直面する課題の大きさを踏まえて、米当局者たちは日韓両国に対して、より緊密な協力を熱心に促している。
「日本と韓国が、意見の対立を解決する方法を考えることが重要だと考える」と前述の米国防総省高官は延べ、こう続けた。「もちろん我々は誰に対しても『過去を忘れろ』とは言わないが、防衛と安全保障の観点からすると、重要なのは未来に目を向けることだ」
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