専門家も存在を否定「自閉症の流行」は私が止める...ケネディJr.が打ち出した「まさかの監視法」に怒りの声
RFK Jr.’s ‘Autism Registry’ Plan Sparks Backlash

自閉症の要因を特定すると意気込むケネディ ELIZABETH FRANTZーREUTERS
<保健福祉省のケネディ長官が専門家の反対を押し切って進める自閉症患者の「追跡」プロジェクト──>
米政府が自閉症患者の追跡プロジェクトを進めている。CBSニュースは4月22日、保健福祉省傘下の国立衛生研究所(NIH)の監督の下、新たな患者登録システムが開始されると報じた。
アメリカでは、自閉症罹患率が上昇している。疾病対策センター(CDC)によれば、2000年には8歳児の150人に1人が自閉症スペクトラム障害と診断されていたが、22年は31人に1人の割合だった。
保健福祉省のケネディ長官は、専門家や患者支援団体の反論にもかかわらず、「自閉症の流行」は環境要因のせいだと主張している。
新たなシステムは、保健福祉省の大規模な自閉症研究のため、個人の医療記録を収集する。薬局や民間医療保険請求、スマートウオッチの情報が対象で、データは保健福祉省の研究にひもづけられると、NIHのバタチャルヤ所長は発言。
怒りの声が上がっているが、ケネディは来年までに自閉症の広がりの原因を明らかにするとしている。

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