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議会襲撃米民主党議員、トランプらを提訴 議会占拠扇動疑惑で
米民主党のベニー・トンプソン下院議員は16日、トランプ前大統領と同氏の顧問弁護士だったジュリアーニ元ニューヨーク市長に対し、1月に発生した連邦議会占拠事件を扇動したとして、首都ワシントンの連邦地裁に訴訟を起こした。1月撮影(2021年 ロイター/JIM BOURG)
米民主党のベニー・トンプソン下院議員は16日、トランプ前大統領と同氏の顧問弁護士だったジュリアーニ元ニューヨーク市長に対し、1月に発生した連邦議会占拠事件を扇動したとして、首都ワシントンの連邦地裁に訴訟を起こした。
トンプソン議員は下院国土安全保障委員会の委員長。訴訟を表明する声明で「連邦議会占拠事件は、トランプ氏とジュリアーニ氏のほか、『プラウド・ボーイズ』や『オース・キーパーズ』などの極右集団が綿密に計画を練ったことで発生した。これらの人々は恐喝、嫌がらせ、脅迫という手段を通して、選挙人による(大統領選挙の)結果承認を妨害するという目標を共有していた」とした。
民主党のハンク・ジョンソン下院議員やボニー・ワトソン・コールマン下院議員らも訴訟に加わるとみられている。
上院は今月9日、連邦議会占拠事件を扇動したとして下院で弾劾訴追されたトランプ前大統領の弾劾裁判を開始。13日に有罪支持57票、無罪支持43票で無罪との評決を下した。共和党の造反議員は7人だった。
ジュリアーニ氏は、コメントの求めに回答していない。
トランプ氏の顧問を務めるジェイソン・ミラー氏は、ジュリアーニ氏について「現在は、法的ないかなる面においてもトランプ氏の代理人ではない」とした上で、上院がトランプ前大統領に無罪評決を下したことを引き合いに出し、トランプ氏への嫌疑を一蹴。「トランプ氏は、1月6日の議会占拠事件について、計画も関与もしていない」とした。
インディアナ大学の法学教授、ジェラード・マグリオッカ氏は、1982年に米最高裁が公務に関する訴訟から大統領を守る判決を下したことを指摘し、トランプ氏への提訴は棄却される可能性が高いとの見方を示した。同氏の見解では、トランプ氏の演説は公務の範囲内だという。
*内容を追加して再送します。
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