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人権問題ロシア反体制指導者ナワリヌイ、「いつ殺されてもおかしくない」悪名高い施設に勾留
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ロシアに帰国直後に拘束された反体制派指導者ナワリヌイ氏が、モスクワ北東部にある悪名高い収容施設で厳しい管理の下、勾留されていることが分かった。写真は警察官とナワリヌイ氏が話しているところを捉えた映像。1月17日、モスクワで撮影(2021年 ロイターテレビ)
ロシアに帰国直後に拘束された反体制派指導者ナワリヌイ氏が、モスクワ北東部にある悪名高い収容施設で厳しい管理の下、勾留されていることが分かった。
ロシア当局はソ連時代から、外界から遮断したい人物をこの施設に収容してきた。
ナワリヌイ氏はインスタグラムへの投稿で「(この施設について)本で読んだものだが、こうして自分がいまここにいる」とつづった。
プーチン大統領と対立して同収容所で4年を過ごした元石油王ミハイル・ホドルコフスキー氏はツイッターで、ナワリヌイ氏は厳しい環境に置かれていると指摘し、「最初は苦しい。その後もほとんど楽にはならない。いつ殺されてもおかしくない」と書き込んだ。
ナワリヌイ氏は、執行猶予の条件に違反したとして、裁判まで30日間の勾留が決まっている。
同氏が収容されているのは3人用のVIP監房。拘束されている人の状況を監視する団体によると、新型コロナウイルスを巡る懸念から、少なくとも2週間は同氏のみを収容する。監房内には冷蔵庫やテレビがあるという。
同団体のメンバーによると、この施設は被収容者の厳しい管理で知られている。ナワリヌイ氏の監房は、ロシア情報当局が監視しているとされる区域にあるという。
このメンバーは「情報からの隔離が施設のモットーだ」とし、弁護士のアクセスが困難な場合があるほか、捜査に協力しない被収容者は医療の提供を受けられないケースもあると語った。
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