最新記事

感染第3波

小池知事、緊急事態宣言の延長は「今ここが分岐点」 東京都29日コロナ新規感染868人、重症者147人

2021年1月29日(金)21時45分
ニューズウィーク日本版ウェブ編集部

東京都の小池知事は緊急事態宣言の延長について「今まさに感染を抑え込めるかどうかの分岐点」

東京都は29日、都内で新たに868人の新型コロナウイルス陽性者が確認されたと発表した。

この日確認された陽性者の内訳は、
10歳未満:20人(約2%)
10代:41人(約5%)
20代:172人(約20%)
30代:140人(約16%)
40代:112人(約13%)
50代:119人(約14%)
60代:82人(約9%)
70代:79人(約9%)
80代:71人(約8%)
90代:31人(約4%)
100歳以上1人(約0.12%)
となっている。また65歳以上の高齢者は225人となっており、全体の26%を占めている。

また、重症者は前日の150人に対して147人となっている。

これで1月に入って都内で確認された陽性者の合計は35994人と3万5千人を突破。また累計では98439人となった。
新規陽性者がピークアウトしつつあることから、医療提供体制のひっ迫を受けて増加していた自宅療養者と入院・療養等調整中も減少しつつある。自宅療養者は5,816人、入院・療養等調整中も4,395人となっている。

またPCR検査などでの陽性率も1月7日の14.5%から徐々に下がりはじめており、7日間移動平均値をもとに算出した28日の数値は7.8%にまで低下している。1月8日から2月7日までの緊急事態宣言もあと10日になり、今後どこまで新規陽性者が低下するか注目される。

小池知事「今まさに感染を抑え込めるかどうかの分岐点」

こうしたなか、東京都の小池知事は29日午後の定例記者会見で、現状について「緊急事態宣言の発出から3週間が経過してそれぞれの地域地域ごとの努力も今途中経過も出てきているところだ。今まさに感染を抑え込めるかどうかの分岐点だいう意識を皆さんと共有していきたい」と語った。そして「今3週間目で少しの明かりが見え始めてるのかなという状況だが、それがみんなで『もういいや』となるとこれまでの努力が水泡に帰してしまう。皆さん一人ひひとりの行動──密にならない、マスクをする、手を洗う、環境を良くする、これらをもう一度確認していただいきながらウイルスを抑える込んでいくことにご協力をお願いを申し上げたいと思います」と改めて感染症対策への協力を訴えた。

また緊急事態宣言を延長すべきかどうかという質問に対して「新規陽性者数は減少してきているが、依然感染状況、医療提供体制が厳しい危機的状況だ。緊急事態宣言をどうするのかは今後の感染状況によるが、今のような状況が続く場合はさらなる対策の強化も選択肢としてあり得る。そうならないために『ここが分岐点だ、ここで頑張るんだ』という意識を皆さんと共有したい」と語った。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

独クリスマス市襲撃、容疑者に反イスラム言動 難民対

ワールド

シリア暫定政府、国防相に元反体制派司令官を任命 外

ワールド

アングル:肥満症治療薬、他の疾患治療の契機に 米で

ビジネス

日鉄、ホワイトハウスが「不当な影響力」と米当局に書
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:アサド政権崩壊
特集:アサド政権崩壊
2024年12月24日号(12/17発売)

アサドの独裁国家があっけなく瓦解。新体制のシリアを世界は楽観視できるのか

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    大腸がんの原因になる食品とは?...がん治療に革命をもたらす可能性も【最新研究】
  • 2
    インスタント食品が招く「静かな健康危機」...研究が明らかにした現実
  • 3
    おやつをやめずに食生活を改善できる?...和田秀樹医師に聞く「老けない」最強の食事法
  • 4
    【駐日ジョージア大使・特別寄稿】ジョージアでは今、…
  • 5
    トランプ、ウクライナ支援継続で「戦況逆転」の可能…
  • 6
    「私が主役!」と、他人を見下すような態度に批判殺…
  • 7
    コーヒーを飲むと腸内細菌が育つ...なにを飲み食いす…
  • 8
    「オメガ3脂肪酸」と「葉物野菜」で腸内環境を改善..…
  • 9
    「スニーカー時代」にハイヒールを擁護するのは「オ…
  • 10
    「たったの10分間でもいい」ランニングをムリなく継続…
  • 1
    インスタント食品が招く「静かな健康危機」...研究が明らかにした現実
  • 2
    ロシア軍は戦死した北朝鮮兵の「顔を焼いている」──ゼレンスキー
  • 3
    大腸がんの原因になる食品とは?...がん治療に革命をもたらす可能性も【最新研究】
  • 4
    村上春樹、「ぼく」の自分探しの旅は終着点に到達し…
  • 5
    おやつをやめずに食生活を改善できる?...和田秀樹医…
  • 6
    女性クリエイター「1日に100人と寝る」チャレンジが…
  • 7
    【クイズ】アメリカにとって最大の貿易相手はどこの…
  • 8
    「どんなゲームよりも熾烈」...ロシアの火炎放射器「…
  • 9
    【駐日ジョージア大使・特別寄稿】ジョージアでは今、…
  • 10
    ウクライナ「ATACMS」攻撃を受けたロシア国内の航空…
  • 1
    インスタント食品が招く「静かな健康危機」...研究が明らかにした現実
  • 2
    ロシア兵「そそくさとシリア脱出」...ロシアのプレゼンス維持はもはや困難か?
  • 3
    「1年後の体力がまったく変わる」日常生活を自然に筋トレに変える7つのヒント
  • 4
    半年で約486万人の旅人「遊女の数は1000人」にも達し…
  • 5
    ロシア軍は戦死した北朝鮮兵の「顔を焼いている」──…
  • 6
    大腸がんの原因になる食品とは?...がん治療に革命を…
  • 7
    「炭水化物の制限」は健康に問題ないですか?...和田…
  • 8
    ミサイル落下、大爆発の衝撃シーン...ロシアの自走式…
  • 9
    コーヒーを飲むと腸内細菌が育つ...なにを飲み食いす…
  • 10
    2年半の捕虜生活を終えたウクライナ兵を待っていた、…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中