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感染症対策全米のコロナワクチン接種280万人 年内2000万人目標は大幅未達、予算不足で接種スタッフ不足
米国では31日までに約280万人が新型コロナウイルスワクチンの接種を受けた。政府は年末までに2000万人の接種を目指していたが、目標を大幅に下回っている。ニューヨークで22日撮影(2020年 ロイター/YUKI IWAMURA)
米国では31日までに約280万人が新型コロナウイルスワクチンの接種を受けた。政府は年末までに2000万人の接種を目指していたが、接種ペースは追い付いておらず、目標を大幅に下回っている。
とりわけ新型コロナ感染症の高リスク層とされる高齢者施設の居住者へのワクチン配布の遅れが目立ち、米疾病対策センター(CDC)のデータによると、高齢者施設の居住者向けには220万回分のワクチンが供給されたものの、30日までにワクチンを接種した居住者は17万人にとどまっている。
政府高官によると、米ファイザー・独ビオンテック製と米モデルナ製を合わせ、30日時点で配布されたワクチンは約1400万回分と、配布目標を幾分下回る。
これらのワクチンは2回接種する必要があるため、政府はすでに接種した人向けに2回目も備蓄しているが、国立アレルギー感染研究所のファウチ所長はNBCのインタビューに、接種加速に向けて2回目の備蓄分を利用することを検討していると明らかにした。
トランプ大統領は「連邦政府は各州にワクチンを配布した。接種は州次第だ。着手しよう!」とツイッターに投稿した。
しかし州保健当局者によると、ワクチン接種に絡む連邦政府の補助金が不足し、接種を行うスタッフの雇用などが進んでいないという。
また、ニューヨーク市のデブラシオ市長は、2021年1月末までに市民100万人にワクチンを接種するという目標を示した。同市の人口は約830万人。
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