コロナ禍での休暇シーズン、どう過ごす? 一足先に感謝祭を終えたカナダは感染拡大で
米国では5人に2人が10人以上の集まりに参加予定
カナダのこういった状況を前に、感謝祭を来週に控えた米国人の心中は複雑だ。オハイオ州立大学のウェクスナー医療センターが行った冬の休暇シーズン(感謝祭やクリスマスなど)に関する調査では、米国人の5人に2人近くは、10人以上の集まりに参加する予定があると答えた。さらに回答者の3分の1は、来客者にマスクの着用を求めない予定だとした。
回答者の多くは、対人距離を取ること、新型コロナの症状がある人は出席を控えるように求めること、といった対策は取るつもりだと答えたという。
同医療センターのイアン・ゴンゼンハウザー博士は、「テーブルを囲んで1.8メートル以内の距離に座り、マスクを外して会話をすると、それがたとえ少人数であってもウイルスの拡散は本当に起こりかねない」と話した。
同博士は、もっとも安全な解決策は、バーチャルでのやり取りにして対面での集まりはキャンセルすることだとしている。もしどうしても直接会うなら、座席を離すなど配置を考えるようアドバイスしている。また感染者数の少ない地域に暮らし、家庭内に感染した場合のリスクが高い人がいるのなら、来客者がどの地域から来るかを気を付けた方がいいとも話した。
米CNNは、「コロナを理由にいかにして感謝祭のお誘いを断るか」という記事を掲載している。記事は、何年も続けてきた家族の集まりに「ノー」というのは、誰かの気持ちを害してしまう可能性があると指摘。そのため、集まりに出席しないのは「他の人をリスクにさらしたくないからだ」という理由と、相手のせいではないということをはっきり伝えるよう提案している。