東京都、27日コロナ新規感染570人で過去最多 小池知事「GoToトラベル、国が判断すべき」
東京都は27日、都内で新たに過去最多の570人の新型コロナウイルス陽性者が確認されたと発表した。写真は都内で。ロイター / Issei Kato
東京都は27日、都内で新たに570人の新型コロナウイルス陽性者が確認されたと発表した。今月21日の539人を上回り過去最多となる。
この日確認された陽性者を年代別でみると、20代と30代が267人、40代と50代が143人、また70代以上の高齢者は66人となっている。また、重症患者は都の基準で61人に増加した。
これで都内で確認された陽性者の合計は39,649人となった。
11月に入って顕著となってきた新型コロナウイルスの感染第3波は、感染経路として家庭内での感染がもっとも多くなっているほか、企業や飲食店などでもクラスターが発生し感染拡大防止が難しい状況になっている。
東京都は今月28日から来月18日までの3週間、飲食店とカラオケ店に対し、営業時間を午後10時まで短縮するよう要請している。
小池知事「東京発着のGoToトラベル、国が判断すべき」
この営業時間短縮について、東京都の小池知事は27日午後の記者会見で「だらだらとやってると余計時間がかかって、精神的な悪影響も出てきているということは否めない。だからこそ、ここは集中的に感染対策を心掛けてほしい。」と語り、また「重傷者の命を救う、ここに集中していきたいと思う。陽性者についてはこれからも増える恐れがあり、それを防ぐため、皆さんとの連携で進めていく」と、飲食店と都民へに対して協力を呼びかけた。
また、GoToトラベルについて小池知事は「日々の報告などから人の動きが明らかに増えているということは事実。他県などからの流入も多いしその逆もあり、『入り』と『出』を一緒に考えるべき。これは全国的なものだからこそ国が考えるべきで、一番最初からそういう設計ではなかったのか」と述べ、東京都をGoToトラベルから除外するかどうか、都として国に要請する立場にはないという考えを明らかにした。