最新記事

英王室

メーガン妃、第2子の流産を告白「アーチーのおむつを替えた後、鋭い痛みに襲われた」

Meghan Markle Reveals Miscarrige

2020年11月26日(木)14時35分
ジャック・ロイストン

流産とその痛みを告白したメーガン(写真は2019年) Toby Melville-REUTERS

<ヘンリー王子と共に第2子を失った深い悲しみに耐え、感謝祭に向けて社会の分断を解消する声掛けを提案>

英王室を離脱したヘンリー・サセックス公爵の妻、メーガン・マークルはニューヨーク・タイムズに寄稿した感動的なエッセイで今年7月に第2子を流産していたことを告白した。

「お腹の子を失うことになると、自分でも分かった。私は上の子をしっかりと抱き締めた」

その悲劇は5月に1歳になったばかりの第1子、アーチーの世話に明け暮れるごく平穏な日常のなかで起きた。

ヘンリー公爵はこの悲しい出来事を英王室の人々にも伝えたとみられる。

メーガンはエッセイでこう述べている。「アーチーのおむつを替えた後、鋭い痛みに襲われた。わが子を抱っこしたまま、私は床に崩れ落ち、子供を、そして自分を落ち着かせるために子守唄を口ずさんだ。楽しい旋律とは裏腹に、暗い予感が心に広がった」

メーガンはその時点で流産になると気づいた、と書いている。

「何時間か後、私は病院のベッドに横たわり、夫の手を握っていた。その手が妙に湿っていることに気づき、手の甲にそっとキスした。彼と私の涙がその手を濡らした」

救われた一言

「病院の冷たい白い壁が涙でぼやけて見えた。どうすれば私たちはこの悲しみを癒せるのだろう」

このエッセイを寄稿するまで、メーガンは第2子の妊娠を発表していなかった。

悲劇が起きたのは、彼女が母校の私立女子高校イマキュレート・ハート校の卒業式に寄せたビデオメッセージで、BLM(ブラック・ライブズ・マター=黒人の命は大事)運動について語った1カ月程後のことだった。

エッセイでもメーガンは、ジョージ・フロイドの死について、そしてフェイクニュースや社会の分断について触れ、アメリカ社会の行方を懸念する思いを伝えている。

メーガンが引き合いに出したのは、2019年秋に初の公式外遊として南アフリカを訪れたときのことだ。同行したイギリス最大の商業テレビITVのトム・ブラッドビーが、常にメディアの注目を浴び、批判にさらされるメーガンを案じ、「大丈夫?」と聞いた。

エッセイでメーガンはこう述べている。「病院のベッドに座り、自分も悲しみに胸が張り裂けそうなのに、バラバラに壊れた私の心を何とか支えようとしている夫を見て、私はその言葉を思い出し、確信した。癒しに向かう最初の一歩は、大切な誰かに『大丈夫?』と聞くことだ、と」

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

米ギャップ、売上高見通し引き上げ ホリデー商戦好発

ビジネス

気候変動ファンド、1―9月は240億ドルの純流出=

ワールド

トランプ次期米大統領、ウォーシュ氏の財務長官起用を

ワールド

米商務長官指名のラトニック氏、中国との関係がやり玉
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:超解説 トランプ2.0
特集:超解説 トランプ2.0
2024年11月26日号(11/19発売)

電光石火の閣僚人事で世界に先制パンチ。第2次トランプ政権で次に起きること

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    日本人はホームレスをどう見ているのか? ルポに対する中国人と日本人の反応が違う
  • 2
    寿命が延びる、3つのシンプルな習慣
  • 3
    「1年後の体力がまったく変わる」日常生活を自然に筋トレに変える7つのヒント
  • 4
    Netflix「打ち切り病」の闇...効率が命、ファンの熱…
  • 5
    【ヨルダン王室】生後3カ月のイマン王女、早くもサッ…
  • 6
    元幼稚園教諭の女性兵士がロシアの巡航ミサイル「Kh-…
  • 7
    NewJeans生みの親ミン・ヒジン、インスタフォローをす…
  • 8
    北朝鮮は、ロシアに派遣した兵士の「生還を望んでい…
  • 9
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参…
  • 10
    「会見拒否」で自滅する松本人志を吉本興業が「切り…
  • 1
    朝食で老化が早まる可能性...研究者が「超加工食品」に警鐘【最新研究】
  • 2
    自分は「純粋な韓国人」と信じていた女性が、DNA検査を受けたら...衝撃的な結果に「謎が解けた」
  • 3
    「会見拒否」で自滅する松本人志を吉本興業が「切り捨てる」しかない理由
  • 4
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参…
  • 5
    朝鮮戦争に従軍のアメリカ人が写した「75年前の韓国…
  • 6
    アインシュタイン理論にズレ? 宇宙膨張が示す新たな…
  • 7
    日本人はホームレスをどう見ているのか? ルポに対す…
  • 8
    クルスク州の戦場はロシア兵の「肉挽き機」に...ロシ…
  • 9
    沖縄ではマーガリンを「バター」と呼び、味噌汁はも…
  • 10
    メーガン妃が「輝きを失った瞬間」が話題に...その時…
  • 1
    朝食で老化が早まる可能性...研究者が「超加工食品」に警鐘【最新研究】
  • 2
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参加で「ネットの自由」を得た兵士が見ていた動画とは?
  • 3
    外来種の巨大ビルマニシキヘビが、シカを捕食...大きな身体を「丸呑み」する衝撃シーンの撮影に成功
  • 4
    朝鮮戦争に従軍のアメリカ人が写した「75年前の韓国…
  • 5
    自分は「純粋な韓国人」と信じていた女性が、DNA検査…
  • 6
    北朝鮮兵が味方のロシア兵に発砲して2人死亡!? ウク…
  • 7
    「会見拒否」で自滅する松本人志を吉本興業が「切り…
  • 8
    足跡が見つかることさえ珍しい...「超希少」だが「大…
  • 9
    モスクワで高層ビルより高い「糞水(ふんすい)」噴…
  • 10
    ロシア陣地で大胆攻撃、集中砲火にも屈せず...M2ブラ…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中