最新記事

番組配信

「充電させてもらえませんか?」俳優ユアン・マクレガーが電動ハーレーで南米縦断にチャレンジ

Riding Into the Future

2020年10月22日(木)17時00分
キャスリーン・レリハン

各地でアクシデントに見舞われながらも南米大陸を縦断したマクレガーとブアマン COURTESY OF APPLE

<実はバイクが大の趣味のマクレガーが、親友の俳優チャーリー・ブアマンと一緒にバイク大旅行を敢行>

俳優ユアン・マクレガーが、大親友と南米大陸を大型バイクでツーリング――。コロナ禍に疲れた2020年の世界が、まさに必要としている番組が登場した。

薬物依存の青年を演じて大ブレイクした『トレインスポッティング』から、『スター・ウォーズ』シリーズの伝説のジェダイ、オビ=ワン・ケノービ(青年時代)まで、数々の役柄で人気を博してきたマクレガーだが、実はバイクが大の趣味だという。

彼は親友の俳優チャーリー・ブアマンと共にバイクの大旅行を敢行。04年にはロンドンからユーラシア大陸を横断してニューヨークまで走破し、07年にはスコットランドから南アフリカのケープタウンまで旅した。そして今回は、アルゼンチンの最南端からロサンゼルスまで北上する(その様子は『Long Way Up:大陸縦断バイクの旅』として、アップルTVで公開中)。

とはいえ、04年とは時代も大きく変わった。今回2人がまたがるのは、電動ハーレー・ダビッドソン。カーボン・フットプリント(二酸化炭素排出量)を抑えつつ、壮大なバイクの旅に挑戦する。

ハーレーはその大爆音で知られるが、電動ハーレーに乗った2人はひっそりと町に入り、「充電させてもらえませんか」と住民に頼み込む。そんな旅を終えたマクレガーとブアマンに、本誌キャスリーン・レリハンが話を聞いた。

◇ ◇ ◇


――いつから2人は一緒にツーリングに行くほど親しい友達になったのか。

<マクレガー> 25年くらい前に、映画『悪魔のくちづけ』の撮影で知り合った。当時、2人とも娘が生まれたばかりでね。誕生日も1カ月違いくらいだったと思う。その上、バイク好きと分かり、撮影終了後に、アイルランドからロンドンまで一緒にツーリングして帰った。以来、競技場を貸し切りにして一般のバイカーと走ったり、レーシングチームを持ったりした時期もあった。

――シリーズの第3弾をやることにした経緯は?

<ブアマン> 仕事が忙しくて、しばらく疎遠になっていたけれど、数年前にユアンがイギリスで映画を撮影することになったとき、しばらく僕の家に滞在した。それでまたバイクの話で盛り上がって。

第3弾をやることはずっと頭の中にあった。ユアンはかねてから、中南米大陸縦断をやりたいと言っていたから、プロデューサーのラス・マルキンとデービッド・アレクセイニアンに相談したんだ。そのときラスが、電動ハーレーにすることを思い付いた。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

トランプ氏、ヘイリー氏を副大統領候補に検討との報道

ビジネス

米石油・ガス掘削リグ稼働数、3週連続減少=ベーカー

ワールド

焦点:中国農村住民の過酷な老後、わずかな年金で死ぬ

ワールド

アングル:殺人や恐喝は時代遅れ、知能犯罪に転向する
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:岸田のホンネ
特集:岸田のホンネ
2024年5月14日号(5/ 8発売)

金正恩会談、台湾有事、円安・インフレの出口......岸田首相がニューズウィーク単独取材で語った「次の日本」

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    新宿タワマン刺殺、和久井学容疑者に「同情」などできない理由

  • 2

    大阪万博でも「同じ過ち」が繰り返された...「太平洋戦争の敗北」を招いた日本社会の大きな弱点とは?

  • 3

    「終わりよければ全てよし」...日本の「締めくくりの文化」をジョージア人と分かち合った日

  • 4

    どの顔が好き? 「パートナーに求める性格」が分かる…

  • 5

    ウクライナの水上攻撃ドローン「マグラV5」がロシア…

  • 6

    横から見れば裸...英歌手のメットガラ衣装に「カーテ…

  • 7

    「未来の女王」ベルギー・エリザベート王女がハーバー…

  • 8

    「私は妊娠した」ヤリたいだけの男もたくさんいる「…

  • 9

    ブラッドレー歩兵戦闘車、ロシアT80戦車を撃ち抜く「…

  • 10

    ロシア兵がウクライナ「ATACMS」ミサイルの直撃を受…

  • 1

    新宿タワマン刺殺、和久井学容疑者に「同情」などできない理由

  • 2

    ヨルダン・ラジワ皇太子妃のマタニティ姿「デニム生地ジャンプスーツ」が話題に

  • 3

    大阪万博でも「同じ過ち」が繰り返された...「太平洋戦争の敗北」を招いた日本社会の大きな弱点とは?

  • 4

    「恋人に会いたい」歌姫テイラー・スウィフト...不必…

  • 5

    ロシア兵がウクライナ「ATACMS」ミサイルの直撃を受…

  • 6

    どの顔が好き? 「パートナーに求める性格」が分かる…

  • 7

    外国人労働者がいないと経済が回らないのだが......…

  • 8

    ウクライナ防空の切り札「機関銃ドローン」、米追加…

  • 9

    日本の10代は「スマホだけ」しか使いこなせない

  • 10

    常圧で、種結晶を使わず、短時間で作りだせる...韓国…

  • 1

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 2

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 3

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 4

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 5

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

  • 6

    一瞬の閃光と爆音...ウクライナ戦闘機、ロシア軍ドロ…

  • 7

    新宿タワマン刺殺、和久井学容疑者に「同情」などで…

  • 8

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた…

  • 9

    ヨルダン・ラジワ皇太子妃のマタニティ姿「デニム生地…

  • 10

    「世界中の全機が要注意」...ボーイング内部告発者の…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中