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2020米大統領選混乱の米大統領選討論会、秩序維持へ対応策 運営側の討論会委員会が確約
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米大統領選の第1回テレビ討論会で両候補が激論を交わす中で論戦が度々中断されたことを受け、討論会を企画する米大統領候補討論会委員会(CPD)は30日、今後は秩序立った討論が行えるよう措置を講じると表明した。 REUTERS/Mike Blake
米大統領選の第1回テレビ討論会で、両候補が激論を交わす中で論戦が度々中断されたことを受け、討論会を企画する米大統領候補討論会委員会(CPD)は30日、今後の討論会では秩序立った討論が行えるよう措置を講じると表明した。
第1回目の討論会は29日夜に実施。共和党候補のトランプ大統領がヤジを入れる場面が目立ち、民主党候補のバイデン前副大統領も怒りをあらわに返答するなど、約90分間にわたった討論は混迷した。
CPDは声明で「昨晩の討論会で、秩序立った討論を可能にするための追加措置が必要であることが明らかになった」とし、「変更について慎重に検討し、近く発表する」とした。
一方、トランプ氏の選挙陣営は、討論会の規則や条件の途中変更に対する不満を示した。また、トランプ氏は、討論会の混乱収拾に多くの時間を費やした司会のFOXニュースのクリス・ウォレス氏を批判した。
バイデン氏は第1回目の討論会について「国家的な恥さらしだった」とし、今後の討論会では発言していない方の候補者のマイクを切るなどの改善策を望むと発言。トランプ氏は、ウォレス氏を批判し、討論はウォレス氏を含めた「2対1」で行われたとツイッターに投稿した。
CPDはウォレス氏の「プロ意識と手腕」に感謝するとし、秩序立った討論を可能にするための追加措置を確約した。
29日討論会の暫定ベースの視聴者数は2870万人で、2016年の討論会の視聴者数(約4500万人)を下回る見通し。
10月7日には副大統領候補による討論会が控えており、その後10月中にあと2回の大統領候補による討論会が実施される。
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