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ゲームアップル、フォートナイト開発元エピックを反訴 独自課金システムによる損害賠償求める
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アップルは9月8日、人気ゲーム「フォートナイト」を開発した米エピック・ゲームズに、アップルのアプリ配信サイト「アップストア」の失われた手数料収入や他の損害の賠償を求めて反訴した。写真はアップルのロゴ。シンガポールで8月撮影(2020年 ロイター/Edgar Su)
米アップルは8日、人気ゲーム「フォートナイト」を開発した米エピック・ゲームズに、アップルのアプリ配信サイト「アップストア」の失われた手数料収入や他の損害の賠償を求めて反訴した。また、エピックがフォートナイトのアプリ内に設けた自社課金システムの運用差し止め命令も求めている。
エピックがアップルの「独占的慣行」を回避するため、8月に同アプリ内に自社課金システムを設けて以来、両社は法廷闘争を繰り広げている。アップストアは同ストア経由で配信されているアプリの開発元に対し、アップルの課金システムを使い、30%の手数料を支払うよう義務付けている。
アップルはエピックによるアップストア経由でのアプリのアップデートや新アプリの配信を停止。エピックはアップストアの慣行が反トラスト法(独占禁止法)に違反するとしてアップルを提訴した。裁判所はアップルがエピックによる新アプリ配信を遮断することを認めたが、フォートナイトの既存バージョンをプレーし続けることは可能で、自社課金システムも維持されている。
今回の反訴でアップルは、エピックの自社課金システムで被った損害の賠償を求めている。賠償請求額は明らかにしていない。また一連の動きで不満を抱いたフォートナイトのプレーヤーや、エピックがアップルに対して行った広報活動などによって自社の評判が損なわれたとして、その損害賠償も要求している。
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