アメリカ政治に地殻変動を引き起こす人口大移動──「赤い州」を青く染める若者たち
WHY RED STATES HAVE THE BLUES
見てきたとおり、赤から青への変色は人口学的な必然だが、それは長い目で見ての話。今秋の選挙で結果が出る保証はない。現職の大統領は極端過ぎる男だし、経済は最悪で、新型コロナウイルスの危機もある。投票率が上がるか下がるか、無党派層がどう動くか、ネット上の言論操作や外国の介入がどう影響するか。いずれも予想し難い。
テキサスやノースカロライナ、アリゾナ、ジョージア、そしてフロリダは、どちらに転んでもおかしくない。夏休み中は民主党のジョー・バイデン候補の支持率が現職トランプを上回っていたが、選挙戦が本格化するのは9月になってからだ。
それでもデータは嘘をつかない。時間はかかるとしても、赤くて大きな州は徐々に青く染まっていく。そして赤(共和党)には、この流れを止める手段がほとんどない。
<2020年9月15日号「米大統領選2020:トランプの勝算 バイデンの誤算」特集より>
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9月15日号(9月8日発売)は「米大統領選2020:トランプの勝算 バイデンの誤算」特集。勝敗を分けるポイントは何か。コロナ、BLM、浮動票......でトランプの再選確率を探る。