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感染症対策トランプ、大統領選前のコロナワクチン投与開始を示唆「3─4週間以内に完成する可能性」
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トランプ米大統領は15日、新型コロナウイルスのワクチンが3─4週間以内に完成する可能性があるとの見方を示した。資料写真、7月撮影(2020年 ロイター/Carlos Barria)
トランプ米大統領は15日、新型コロナウイルスのワクチンが3─4週間以内に完成する可能性があるとの見方を示した。
トランプ氏はABCニュースがフィラデルフィアで開催した市民との対話集会で「ワクチン完成までかなり近い」と発言。「前政権だったら、米食品医薬品局(FDA)の承認などを得るため数年かかっていたが、われわれは3─4週間以内にワクチンを確保できる可能性がある」と語り、11月3日の米大統領選前にワクチンが投与可能になるとの見通しを示した。
米国立アレルギー感染症研究所のファウチ所長は今月初めにCNNに対し、専門家の間ではワクチンが確保できるのは11月か12月になるという見方が大勢だと指摘。「10月までに確保できるとも考えられるが、可能性が高いとは思わない」とした。
トランプ氏は対話集会で司会者や無党派の有権者から政府のコロナ対応に関する厳しい質問を受け、いら立ちをあらわにしながら中国と欧州を対象とする入国制限が多数の命を救ったと強調した。
また、新型コロナは自然に消滅するという、世界的大流行(パンデミック)初期の主張を改めて繰り返した。聴衆から、低所得世帯とマイノリティー(人種的少数派)が多く住む地域に著しい打撃を与えると認知されているパンデミックを「軽視」する理由を問われると「軽視はしなかった。実際、多くの面で重視する行動を取った。非常に強力な行動を取った」と強調した。
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