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香港国家安全法違反で創業者逮捕の香港紙アップル・デイリー、市民が早朝から買い求め長い行列
中国共産党に批判的な論調で知られる香港紙・蘋果日報(アップル・デイリー)は、創業者の黎智英(ジミー・ライ)氏の逮捕から一夜明けた11日、1面に「アップル・デイリーは戦わなければならない」との見出しを立て、警察に連行される黎氏の写真を掲載した。写真は香港で11日撮影(2020年 ロイター/TYRONE SIU)
中国共産党に批判的な論調で知られる香港紙・蘋果日報(アップル・デイリー)は、創業者の黎智英(ジミー・ライ)氏の逮捕から一夜明けた11日、1面に「アップル・デイリーは戦わなければならない」との見出しを立て、警察に連行される黎氏の写真を掲載した。香港市内では、早朝から同紙を買い求める市民の長い列ができた。
香港警察は10日、アップル・デイリーのオフィスの強制捜査を行い、香港国家安全維持法違反の疑いで黎氏を逮捕した。
同紙は11日、発行部数を通常の10万部から50万部に拡大。労働者階級の人々が多く住む旺角(モンコック)地域では、午前2時から新聞を買う人の列ができ、朝の通勤時間帯には売り切れる店もあったという。
同紙を購入したある女性(45)は「昨日警察が行ったことは、報道の自由への容赦ない介入だ」と批判。「良心のある香港市民は全て、香港とアップル・デイリーを支援する必要がある」と訴えた。
黎氏は、外国勢力と結託して国家安全に危害を加えた疑いがあるとして逮捕された。複数の香港メディアによると、民主活動家の周庭(アグネス・チョウ)氏も香港への制裁を外国に働きかけたとして香港国家安全維持法違反の容疑で逮捕された。
中国本土から12歳のときに密航して香港に逃れた黎氏は、香港民主化運動の熱心な支持者として知られる。
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