最新記事

感染第2波

新型コロナ死者が世界で80万人突破、17日間で10万人増加 感染ペースは横ばいに

2020年8月24日(月)10時08分

ロイターの集計によると、新型コロナウイルスによる全世界の死者数が80万人を突破した。写真は23日、仏北部メルビル・フランスビル・プラージュの市場で23日撮影(2020年 ロイター/Charles Platiau)

ロイターの集計によると、新型コロナウイルスによる全世界の死者数が22日に80万人を突破した。米国、ブラジル、インドで死者数の増加が特に顕著になっている。

21日までの2週間のデータに基づくロイターの算出によると、24時間に平均で5900人近くが新型コロナ感染症で死亡している。1時間に246人、15秒あたり1人が死亡していることになる。

死者数が70万人から80万人に到達するのにかかった日数は17日で、60万人から70万人までの増加ペースと同じだった。

米国の死者数は16日に17万人を突破、世界で最多となっている。新規感染者数は7月のピークを下回っているものの、1週間当たり36万人余りとなお高水準。

米国内の公立の小中高や大学の多くは新年度に入り対面授業を再開したが、感染率が急上昇したのを受けてオンライン授業に切り替えたところも一部である。

世界第2位の人口を抱えるインドは17日に新型コロナの死者が5万人に到達。最初の死者が報告されてから5カ月しか経っていない。

累計の感染者数が200万人を上回っているのは米国、ブラジルとインドだけ。ただ、感染者のうち亡くなった人の割合を指す致死率はインドが1.9%と、世界平均の3.5%に比べて低い。しかし、過少報告が原因である可能性もある。

米国とブラジルの致死率は約3%。両国とも当局者の多くが学校や企業活動の再開に重きを置いているため、専門家らは、いまだに総合的なコロナ対策が取れていないと指摘する。

ブラジルのコロナ死者数は8月8日に10万人を突破し、増加を続けている。同国の感染拡大はまだピークを付けていないが、大半の都市では小売店やレストランが再開している。

[ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

Copyright (C) 2020トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます


【関連記事】
・コロナ感染大国アメリカでマスクなしの密着パーティー、警察も手出しできず
・巨大クルーズ船の密室で横行するレイプ
・韓国、新型コロナ第2波突入 大規模クラスターの元凶「サラン第一教会」とは何者か
・韓国、ユーチューブが大炎上 芸能人の「ステマ」、「悪魔編集」がはびこる


20200825issue_cover150.jpg
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2020年8月25日号(8月18日発売)は「コロナストレス 長期化への処方箋」特集。仕事・育児・学習・睡眠......。コロナ禍の長期化で拡大するメンタルヘルス危機。世界と日本の処方箋は? 日本独自のコロナ鬱も取り上げる。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

独クリスマス市襲撃、容疑者に反イスラム言動 難民対

ワールド

シリア暫定政府、国防相に元反体制派司令官を任命 外

ワールド

アングル:肥満症治療薬、他の疾患治療の契機に 米で

ビジネス

日鉄、ホワイトハウスが「不当な影響力」と米当局に書
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:アサド政権崩壊
特集:アサド政権崩壊
2024年12月24日号(12/17発売)

アサドの独裁国家があっけなく瓦解。新体制のシリアを世界は楽観視できるのか

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    大腸がんの原因になる食品とは?...がん治療に革命をもたらす可能性も【最新研究】
  • 2
    インスタント食品が招く「静かな健康危機」...研究が明らかにした現実
  • 3
    おやつをやめずに食生活を改善できる?...和田秀樹医師に聞く「老けない」最強の食事法
  • 4
    【駐日ジョージア大使・特別寄稿】ジョージアでは今、…
  • 5
    トランプ、ウクライナ支援継続で「戦況逆転」の可能…
  • 6
    「私が主役!」と、他人を見下すような態度に批判殺…
  • 7
    コーヒーを飲むと腸内細菌が育つ...なにを飲み食いす…
  • 8
    「オメガ3脂肪酸」と「葉物野菜」で腸内環境を改善..…
  • 9
    「スニーカー時代」にハイヒールを擁護するのは「オ…
  • 10
    「たったの10分間でもいい」ランニングをムリなく継続…
  • 1
    インスタント食品が招く「静かな健康危機」...研究が明らかにした現実
  • 2
    ロシア軍は戦死した北朝鮮兵の「顔を焼いている」──ゼレンスキー
  • 3
    大腸がんの原因になる食品とは?...がん治療に革命をもたらす可能性も【最新研究】
  • 4
    村上春樹、「ぼく」の自分探しの旅は終着点に到達し…
  • 5
    おやつをやめずに食生活を改善できる?...和田秀樹医…
  • 6
    女性クリエイター「1日に100人と寝る」チャレンジが…
  • 7
    【クイズ】アメリカにとって最大の貿易相手はどこの…
  • 8
    「どんなゲームよりも熾烈」...ロシアの火炎放射器「…
  • 9
    【駐日ジョージア大使・特別寄稿】ジョージアでは今、…
  • 10
    ウクライナ「ATACMS」攻撃を受けたロシア国内の航空…
  • 1
    インスタント食品が招く「静かな健康危機」...研究が明らかにした現実
  • 2
    ロシア兵「そそくさとシリア脱出」...ロシアのプレゼンス維持はもはや困難か?
  • 3
    「1年後の体力がまったく変わる」日常生活を自然に筋トレに変える7つのヒント
  • 4
    半年で約486万人の旅人「遊女の数は1000人」にも達し…
  • 5
    ロシア軍は戦死した北朝鮮兵の「顔を焼いている」──…
  • 6
    大腸がんの原因になる食品とは?...がん治療に革命を…
  • 7
    「炭水化物の制限」は健康に問題ないですか?...和田…
  • 8
    ミサイル落下、大爆発の衝撃シーン...ロシアの自走式…
  • 9
    コーヒーを飲むと腸内細菌が育つ...なにを飲み食いす…
  • 10
    2年半の捕虜生活を終えたウクライナ兵を待っていた、…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中