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感染第2波東京都、27日の新型コロナウイルス新規感染250人 小池知事「重症患者、高齢層の割合が大きい」
27日、東京都では新たに250人の新型コロナウイルス陽性者が確認され、小池都知事は「重症患者に高齢層が占める割合が非常に大きい」と語った。REUTERS / Issei Kato
東京都は27日、都内で新たに250人の新型コロナウイルス陽性者が確認されたと発表した。
24日には95人と47日ぶりに100人を下回ったが、25日はまた100人を超える陽性者が確認され本日は250人と、再び増加することが懸念される。
これで都内で確認された陽性者の合計は20096人と2万人を突破した。このうち半数が7月20日以降の1カ月間に確認された陽性者で占められており、8月に入ってから確認された陽性者の合計は7405人と7000人を突破した。
東京都では4月17日に206人の感染確認をピークに、徐々に新規陽性者が減り続け、5月23日には新規陽性者が2人まで減少。感染拡大の抑え込みに成功したかに見えたが、その後、新規陽性者が増加。7月に入り連日100人以上の感染が確認され、感染第2波というべき状況が続いている。ただ、8月中旬に入り、新規陽性者および陽性率ともに減少傾向が見えており、お盆期間中の一時的なものか、この先もこの傾向が続くのか、専門家は注視している。
小池知事「感染者は依然高止まり、重症患者に高齢層の割合が大きい」
こうしたなかで、東京都は新型コロナウイルスの感染状況などを分析・評価するモニタリング会議と対策本部会議を相次いで開催。その後、記者会見を開いた小池知事は、最近の感染状況について「新規陽性者数が低下傾向にあるとはいえ以前高止まりとなっており警戒が必要である。またお盆休み明け以降の人流データを見極める必要もあり、専門家の皆さんからは現在の対策や取り組みを維持する必要があるとのコメントも頂戴している」と述べた。
また小池知事は「新規陽性者数が高い水準ながらも少しずつ減少している中にあって、重症患者数は増加傾向にある。昨日の重症患者数、世代別に50代と60代が13人、70代以上の高齢層が16人となっており高齢層が占める割合が非常に大きく、重症患者数の増加を抑制をするためには高齢層への感染拡大を防止することが重要になる。高齢層については、施設内感染また家庭内感染が多いということが特徴になっている」と現状を報告した。
そして「まずは施設内での感染防止について、高齢者施設の職員や入所者を対象とした検査について独自の仕組みの構築を検討している」と述べ、具体的な手法について検討を進めて、9月の都議会に提出する補正予算案に盛り込む考えを示した。
さらに「高齢者や家庭内に感染を広げないという強い意識を改めてもっていただきたい。『防ごう重症化 守ろう高齢者』の対策を進めていく」と都民に感染予防対策の徹底を呼びかけた。
飲食店などへの営業時間短縮、23区は来月15日まで延長
また、東京都は酒を提供する飲食店やカラオケ店に営業時間を午後10時までとする営業短縮要請について、23区内は来月15日まで延長することを決めた。23区以外の多摩・島しょ地域は予定通り今月31日で要請を解除するという。
これについて小池知事は「専門家の皆さんからは現在の対策や取り組みを維持する必要があるとのコメントも頂戴しており、お酒を提供するお店そしてカラオケ店に引き続き夜十時までの営業時間の短縮を要請する。要請期間については9月1日から15日にまでとして1事業者当たり一律15万円の協力金を支給をいたします」と述べた。
東京都・新型コロナウイルス陽性患者数
東京都・新型コロナウイルス陽性患者数・累計
PCR検査等の結果
入院患者数
感染者の現在の状況
*「重症」は、集中治療室(ICU)等での管理又は人工呼吸器管理が必要な患者数を計上
*退院者数の把握には一定の期間を要しており、確認次第数値を更新している
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