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感染症対策フェデックスのパイロット労組、香港での業務停止を要求「極めて耐えがたい環境下で隔離された」
米物流大手フェデックスのパイロット労組は28日、香港での業務を停止するよう経営側に求めた。2016年10月撮影(2020年 ロイター/Philippe Wojazer)
米物流大手フェデックスのパイロット労組は28日、香港での業務を停止するよう経営側に求めた。香港政府の新型コロナウイルス対策で、一部のパイロットが「極めて耐えがたい環境」下で隔離を強いられていることが理由。
フェデックスのパイロットが加盟する労組「航空パイロット協会(ALPA)」によると、香港では、新型コロナに感染した同社のパイロット3人が最大10日間、入院を強制された。3人は無症状感染者だった。
検査で陰性反応が出た他の複数のパイロットも、陽性反応が出たパイロットと接触があったため、「極めて耐えがたい環境」下で政府施設に収容されたという。
ALPAの代表は「こうした状況は、パイロットの安全と幸福に容認できないリスクをもたらすだけでなく、運航業務のストレスが増え、業務に集中できなくなる」と表明した。
フェデックスは、香港で治療や自主隔離が必要な状況にある組合員を支援するため、政府と緊密に連携しているとの声明を発表した。
香港政府は29日から、船舶・航空機の乗組員に対する検査・隔離体制を強化。乗組員は乗船・搭乗前の48時間以内に検査を受けて陰性であることを確認した上で、到着後に再検査を受け、自主隔離する必要がある。
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