日本人が持つイメージより、はるかに優秀で勤勉な外国人労働者たちのリアル
外国人をはじめて雇用したある不動産会社の社長は、いくら求人広告を打っても日本人の応募はなかなかないと言って嘆いていた。応募があったと思っても、面接の約束を入れておきながら来ないなんていうのはざらなのだそうだ。
ある外国人が面接時間に約束通りに来て、日本語も話せるし大学院卒なので雇ってみたという。「うちの規模の不動産屋では、日本の大学院卒は来ないですよ」と言って喜んでいた。その外国人はとくに優秀というわけでもなかったようだが、彼はあっさり職を手に入れたわけである。外国人にも日本人にも、いいかげんな人間はいる。優秀なのもいるし、そうでないのもいる。
しかし、優秀でなくても、一生懸命働く人はそれなりの成功を手に入れるだろう。少なくとも、ハングリー精神の面では彼ら外国人に軍配が上がる。外国人にとって、その仕事は自分が本来いるべきポジションではないと感じているかもしれないが、日本にいるためにはなんでもやらなければ、在留資格を失う可能性がある。常に死に物狂いなのだ。
<本書未掲載エピソード紹介(前編):一夫多妻制のパキスタンから第2夫人を......男性の願いに立ちはだかる日本の「重婚罪」>
<本書未掲載エピソード紹介(後編):トランプ、ルペンよりもっと厳しい? 外国人の子供に国籍を与えない日本の「血統主義」>
『同僚は外国人。10年後、ニッポンの職場はどう変わる!?』
細井聡著
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