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医療スイス製薬大手ノバルティス、利益なしでジェネリックを貧困国に提供へ コロナ症状治療に
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スイス製薬大手ノバルティスは16日、傘下の製薬会社サンドが新型コロナウイルス感染に伴う症状を治療するため、利益を得ずに15種類の後発薬を当面、途上国に提供すると発表した。写真はスイスで1月撮影(2020年 ロイター/Arnd Wiegmann)
スイス製薬大手ノバルティスは16日、傘下の製薬会社サンドが新型コロナウイルス感染に伴う症状を治療するため、利益を得ずに15種類の後発薬を当面、途上国に提供すると発表した。
抗生物質やステロイド、下痢止め薬を低所得の79カ国に提供するノバルティスのこの方針を受け、国境なき医師団(MSF)は薬価をめぐる透明性を高め、コロナ治療薬で利益を得ない取り組みに追随するよう製薬業界に呼び掛けた。
同社の有名な薬はコロナ治療にはほとんど利用されておらず、抗マラリア薬ヒドロキシクロロキンは一部臨床試験で有効性が見られなかった。
ただ、サンドの後発薬は入院患者の症状を治療するため、よく使われている。
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