米財務長官、中国の米国債「武器化」巡る懸念一蹴

4月15日、ベッセント米財務長官(写真)は、中国が保有する米国債を利用して米国に経済的打撃を与えるリスクはないとし、中国による米国債の武器化を巡る懸念を一蹴した。4月14日、ブエノスアイレスで撮影(2025年 ロイター/Agustin Marcarian)
[15日 ロイター] - ベッセント米財務長官は15日、中国が保有する米国債を利用して米国に経済的打撃を与えるリスクはないとし、中国による米国債の武器化を巡る懸念を一蹴した。
ヤフー・ファイナンスのインタビューで「米国債が一定の水準に達したり、外国のライバルが米国債市場を武器にしている、あるいは政治的利益のために不安定化させようとしていると米連邦準備理事会(FRB)が見なしたりした場合、互いに連携して対応すると確信しているが、そのような事態は見られない」と述べた。「われわれには大きなツールキットがある」とも強調した。
中国は米国債保有が日本に次いで2番目に多く、1月の保有額は7610億ドル近くに上った。
ベッセント氏は「(中国が)米国債を売れば、人民元を買わなければならないが、そうすれば元が上昇する。中国はまさに逆のことをしている」とし、米国債売却は中国にとって最善の経済的利益ではないと指摘した。