最新記事

SNS

RIP木村花 ネットの悪質コメント、日米韓それぞれの対応

2020年6月3日(水)19時22分
ウォリックあずみ(映画配給コーディネイター)

アイドルなどが犠牲になった韓国

お隣りの国・韓国では、随分前から誹謗中傷が引き金となった自殺が社会問題視されてきた。2007年1月に亡くなった歌手のユニ。その翌月2月に亡くなった女優のチョン・ダビン。そして、2008年に亡くなった国民的な人気女優チェ・ジンシルもネットでのデマに悩まされ、2人の子供を残して死を選んだ。

最近では去年10月にアイドルグループf(x)の元メンバー・ソルリ、そして11月には日本でもKARAのメンバーとして人気を集めていたク・ハラが自殺し衝撃が走ったことは記憶に新しい。

特にソルリは、年上ラッパーとの恋愛報道や、ノーブラでのインスタ・ライブが炎上するなどネット上で常に批判にさらされていた。また、フェミニストな言動をしたことから、一部の反フェミニストたちから集中的に誹謗中傷が降り注ぎ、ついに自殺にまで追い込まれてしまった。

その後、この死を無駄にしないと「ソルリ法」と呼ばれる法案も登場した。これは、悪意のあるコメントは、サイトの運営者が事前に削除できる。さらに、書き込んだ人の利用を中止し、サイト側は今後そのIPアドレスからの接続を遮断することが可能になるというものだ。

所属事務所が次々と告訴

他にも、ポータルサイトDaumは、誹謗中傷コメントで荒れていた芸能ニュース記事のコメント欄を閉鎖することを発表した。続いて、韓国最大のポータルサイトNAVERもAIを導入し誹謗中傷と思われる単語をあらかじめ隠す技術を導入し対策を取っている。

また、最近では書き込んだ人を告訴する芸能人が増えている。一例として、女性アイドルグループ・IZ*ONEの所属事務所は、彼女たちに対する悪質コメントを書いた人に対し、「名誉毀損および侮辱罪の疑いで、1次告訴状を提出した」「今後も法務法人と、ファン達に情報提供して頂いたキャプチャー資料など収集に努め、2次追加告訴をする予定だ」と発表した。

他にも、男性アイドルグループWanna Oneの元メンバーで、現在CIXのメンバーとして活躍するぺ・ジニョンも、集中する誹謗中傷に彼の所属事務所が告訴を行い、書き込みをした人は罰金刑となった。このように、韓国では事務所が率先して告訴に踏み切る強い対応を見せている。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

台湾行政院、米相互関税は「不合理」 貿易黒字は対中

ビジネス

午後3時のドルは146円台へ急落、半年ぶり大幅安 

ビジネス

ジェトロ、関税の相談3日午前に20件超 コストの負

ビジネス

三菱商、今年度1兆円の自社株買い 28年3月期まで
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:引きこもるアメリカ
特集:引きこもるアメリカ
2025年4月 8日号(4/ 1発売)

トランプ外交で見捨てられ、ロシアの攻撃リスクにさらされるヨーロッパは日本にとって他人事なのか?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    あまりにも似てる...『インディ・ジョーンズ』の舞台になった遺跡で、映画そっくりの「聖杯」が発掘される
  • 2
    自らの醜悪さを晒すだけ...ジブリ風AIイラストに「大はしゃぎ」する人に共通する点とは?
  • 3
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる唯一の方法
  • 4
    8日の予定が286日間に...「長すぎた宇宙旅行」から2…
  • 5
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い…
  • 6
    イラン領空近くで飛行を繰り返す米爆撃機...迫り来る…
  • 7
    アメリカで「最古の銃」発見...いったい誰が何のため…
  • 8
    磯遊びでは「注意が必要」...6歳の少年が「思わぬ生…
  • 9
    博士課程の奨学金受給者の約4割が留学生、問題は日…
  • 10
    【クイズ】アメリカの若者が「人生に求めるもの」ラ…
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?
  • 2
    自らの醜悪さを晒すだけ...ジブリ風AIイラストに「大はしゃぎ」する人に共通する点とは?
  • 3
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる唯一の方法
  • 4
    ロシア空軍基地へのドローン攻撃で、ウクライナが「…
  • 5
    ガムから有害物質が体内に取り込まれている...研究者…
  • 6
    8日の予定が286日間に...「長すぎた宇宙旅行」から2…
  • 7
    一体なぜ、子供の遺骨に「肉を削がれた痕」が?...中…
  • 8
    磯遊びでは「注意が必要」...6歳の少年が「思わぬ生…
  • 9
    現地人は下層労働者、給料も7分の1以下...友好国ニジ…
  • 10
    あまりにも似てる...『インディ・ジョーンズ』の舞台…
  • 1
    中国戦闘機が「ほぼ垂直に墜落」する衝撃の瞬間...大爆発する機体の「背後」に映っていたのは?
  • 2
    「さようなら、テスラ...」オーナーが次々に「売り飛ばす」理由とは?
  • 3
    「テスラ時代」の崩壊...欧州でシェア壊滅、アジアでも販売不振の納得理由
  • 4
    「一夜にして死の川に」 ザンビアで、中国所有の鉱山…
  • 5
    テスラ失墜...再販価値暴落、下取り拒否...もはやス…
  • 6
    「今まで食べた中で1番おいしいステーキ...」ドジャ…
  • 7
    市販薬が一部の「がんの転移」を防ぐ可能性【最新研…
  • 8
    テスラ販売急減の衝撃...国別に見た「最も苦戦してい…
  • 9
    テスラの没落が止まらない...株価は暴落、業績も行き…
  • 10
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中