ドイツに暴動の伝播 政治的動機のない若者が商店が破壊、警察を襲う
ブレーメンでは警官が容疑者を射殺
先週18日にはまた、あの「音楽隊」で有名な、旧ハンザ同盟の美しい都市ブレーメンで、ナイフを持ったモロッコ系の男性を警官が射殺するという事件があった。オペレーションの内容は不明だが、54歳のモロッコ国籍の容疑者がナイフで警官に襲いかかったため発砲、のちに病院で死亡が確認されたとされる。
だが、SNSでシェアされたビデオを見た市民からは「発砲する必要があったのか」という声が多数あがった。射殺しなければならないほどの脅威には見えなかったからだ。また、男性はメンタル面で問題があったとされており、今年初めに別の町で精神に問題のある男性が警察に射殺された事件があったことからも、是非を問う声が高まっている。
ブレーメン警察は警官の発砲行為を擁護しているが、他方で内部調査を行うことも発表している。
DWによると、ドイツでの警察による射殺数は他国よりも少ないものの、近年で発砲する回数が増えているという。
ドイツ16州および連邦警察はそれぞれ警察の権限を独自に定義しているが、銃器の使用に関してはほとんどが同様の制限を規定している。容疑者に対する発砲は他の方法がすべて尽きた場合の最終手段とされる。さらに、ノートライン=ヴェストファーレンやバイエルン州では、銃器の使用は容疑者に攻撃または脱出させない目的にのみ使用可と定められている。
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