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東南アジア

闇に消される東南アジアの民主活動家たち

Southeast Asia’s Desaparecidos

2020年6月18日(木)18時40分
デービッド・ハット

昨年11月、カンボジア救国党(CNRP)の指導者サム・レンシーは、フランスでの4年間の亡命生活の後に帰国を宣言して大きな話題になった。空路を諦め陸伝いにカンボジアへの入国を目指したが、同国のフン・セン首相の要請を受けて、近隣国も入国を拒否。民主化運動を率いようとするサム・レンシーの帰国阻止にフン・センが成功したのは、地域内で民主主義が芽生えることを望まない隣国政府の協力のおかげだ。

要するにインドシナ半島ではもはや、活動家や反体制派は安心して暮らせなくなりつつある。この地域から遠く離れること。それこそが、多くの者にとって唯一の安全な選択肢かもしれない。

From thediplomat.com

<本誌2020年6月23日号掲載>

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2020年6月23日号(6月16日発売)は「コロナ時代の個人情報」特集。各国で採用が進む「スマホで接触追跡・感染監視」システムの是非。第2波を防ぐため、プライバシーは諦めるべきなのか。コロナ危機はまだ終わっていない。

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