「マルチタスク」など存在しない、効率がいいのは一つのタスクに集中する「ワンタスク」
◆タスク処理の手順をルーティン化・定番化
日々、多少の変化はあっても、だいたい似たようなスケジュールで、似たようなタスクを処理しているのが一般的です。
似たような毎日なら、タスク処理の仕方をルーティン化して、タスクへの向き合い方を固めてしまうことができます。
たとえば、私の場合はデスクワークで、始業時間がほとんど変わらないことから、第2章で紹介する1日のタスクの整理、タスクの進捗確認など、毎日同じ時間に、同じ手順で取り組んでいます。
また、書類作成のときに使う、一つに集中するための工夫は〇〇、顧客対応のときは〇〇、というように、各タスク処理の場面で使う工夫も、定番のものがあります。
◆ルーティン化・定番化のコツ
タスク処理の手順をルーティン化し、それぞれのタスク処理で使う一つに集中するための工夫を定番化することは、効率のアップにつながります。いちいち「今日はどうしよう、このタスクはどのように処理しようか」と考えることがなくなるためです。
ルーティン化・定番化のためには、コツがあります。それは、第2章で説明するタスクの整理や進捗の確認などのタスク処理の大枠を固めるための時間を固定すること。
たとえば、始業前にタスクの整理をし、午後1時にもう一度タスクを確認すると決めてしまうことです。
そして、各タスクにおいて一つに集中するための工夫を定番化することは、本書で紹介する工夫を自分の状況に合うようにカスタマイズすることで、達成が可能です。