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中台関係中国戦闘機、台湾防空識別圏に一時侵入 警告受け圏外に退去
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台湾の国防部(国防省)は9日、複数の中国戦闘機が台湾南西の防空識別圏に短時間侵入したため、空軍が警告を発したと明らかにした。写真は台湾空軍のミラージュ2000戦闘機。2019年1月、新竹市で撮影(2020年 ロイター/Tyrone Siu)
台湾の国防部(国防省)は9日、複数の中国戦闘機が台湾南西の防空識別圏に短時間侵入したため、空軍が警告を発したと明らかにした。
侵入したのは「Su-30」戦闘機。国防部は、これらの戦闘機に警告の言葉を伝え、空軍機が圏外に「退去させた」と説明した。
中国はかねてより、台湾の蔡英文総統が独立を志向しているとして圧力をかけている。先月下旬には人民解放軍の幹部が、台湾独立の阻止に他に方法がなければ武力行使も辞さないと述べた。
台湾は、中国がここ数カ月、台湾付近で軍の活動を活発化させていると批判。米軍の艦船は不定期に台湾海峡を航行している。
台湾国防部は9日、別の声明で、米軍のC─40A輸送機が許可を得て防空識別圏に入ったと発表した。台湾の空港には着陸しなかったとしている。
台湾メディアは、米軍機は沖縄の在日米軍基地から飛び立ち、東南アジアに向かう途上で台湾北部と西部の上空を通過したと報じた。
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