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賛否両論のオンライン診療 LINEも参入、医療制度持続への突破口にも

2020年6月18日(木)14時00分

医療制度持続への突破口に

新たな選択肢としてのオンライン診療が語られ始めただけでなく、医師の働き方など医療制度の持続可能性という点でも課題解決への一つの突破口になり得るとの考え方も出てきている。

オンライン診療システムなどを開発・提供する医療IT企業メドレーの代表取締役医師の豊田剛一郎氏は「『持続可能な医療体制の構築』が日本の医療課題解決の鍵。そのためのステップの一つがオンライン診療」だと語る。

同社のオンライン診療システムは、電子カルテと連携し、カルテから直接患者アプリへアクセスすることも可能にする。「直接患者とコミュニケーションしながら通院をサポートすることで、治療継続率の向上にもつながる」(豊田氏)という。

豊田氏は、医師不足が叫ばれる中で、診療所の掛け持ち医師の移動時間削減などにもつながるはずだと話している。


中川泉、金子かおり (編集:青山敦子)

[ロイター]


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