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ロシアモスクワ市、5月の新型コロナ死者5260人 ロシア政府発表の3倍に
ロシアの首都モスクワ市の保健当局は、新型コロナウイルス感染症による市内の死者数は5月累計で5260人だったと発表した。9日撮影(2019年 ロイター/EVGENIA NOVOZHENINA)
ロシアの首都モスクワ市の保健当局は、新型コロナウイルス感染症による市内の死者数は5月累計で5260人だったと発表した。ロシアの新型コロナ危機対応センターが発表していた1895人を大幅に上回った。
ウェブサイトの声明で「新型コロナ感染症が主因、または同感染症に付随する要因での死者数は5260人だった」と指摘。従来の死者数と大きく相違しているのは、保健省によって集計方法が変更されたためとした。
ロシア全体で確認されている新型コロナ感染者数は49万3657人で世界で3番目に多い。一方、死者数は6358人と比較的低水準にとどまっており、新型コロナ感染症による死者数を少なく報告していると非難する声が出ている。
ロシア側は広範囲かつ包括的な検査を実施しているため、感染者数が膨らんでいると説明。検査件数は1350万件以上に上るとした。
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