黒川東京高検検事長が辞表提出 自粛さなかに賭けマージャンで引責
賭けマージャン、ハイヤー、三密と自粛無視で満貫
報道は20日時点で一部漏れ伝わっており、野党側が「言語道断だ。事実なら辞任に値する」(立憲民主党の蓮舫副代表)などと強く反発したのみならず、公明党の石田祝稔政調会長も記者会見で「事実であれば職務を続けられる話ではない」と強く批判していた。公明党の伊佐進一衆院議員も同日のツイッターで「本当なら、賭けマージャンにハイヤー、三密と自粛無視。それだけで満貫です」と厳しく批判した。
賭けマージャンそのものが違法であるのみならず、緊急事態宣言を受け政府が国民に外出や夜の会食などの自粛を要請している最中であることも批判を高めた。
安倍政権は今年1月末、2月7日で63歳の定年を迎える黒川氏について8月7日までの勤務延長を閣議決定した。政府・与党が今国会での成立を見送った検察庁法改正案は検察官の定年を引き上げ、内閣の判断で幹部の定年を最長3年延長できる特例規定を盛り込んでいる。政府は否定しているが、法案審議は黒川氏の定年延長を決めた直後に始まったため野党側は法改正が政権による恣意的人事介入を招くものとして批判していた。
*内容を追加しました。
(竹本能文※ 編集:高木匠)
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