新型コロナウイルスをめぐる各国の最新状況まとめ(2日現在)
■WHOの緊急事態宣言、事務局長「世界に十分な対応時間与えた」
世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は1日、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的流行)が引き続き「国際的な公共衛生上の緊急事態」と表明した。
■米経済、コロナ危機終息後の回復ペースを懸念=リッチモンド連銀総裁
米リッチモンド地区連銀のバーキン総裁は1日、新型コロナウイルス感染拡大による影響から米経済が回復するに当たり、労働者の職場復帰が困難だったり、感染拡大抑制に関連する新たな規則で企業の生産性に影響が及んだりすることが障害になる可能性があると述べた。
■米、電力インフラ保護の大統領令に署名 中ロから輸入制限の公算
トランプ米大統領は1日、米国の電力インフラをサイバー攻撃などから守るための大統領令に署名した。エネルギー省が声明で明らかにした。これにより、中国やロシアなどからの送電網向け機器などの輸入が制限される可能性がある。
■米サウスウエスト航空など、乗客に顔の覆い義務付け 大手に追従
米サウスウエスト航空とアラスカ航空は1日、全ての乗客にマスクなどで顔を覆うことを義務付けると発表した。新型コロナウイルス感染拡大を防止すると同時に、足が遠のいている旅客の呼び戻しにつなげたい考え。
■カナダ中銀の次期総裁、マクレム元上級副総裁を指名
カナダのモルノー財務相は1日、6月で任期が終了するポロズ・カナダ銀行(中央銀行)総裁の後任に元上級副総裁のティフ・マクレム氏(59)が指名されたと明らかにした。
■インド、新型コロナの全土封鎖を2週間延長 一部地域では緩和も
インド政府は1日、新型コロナウイルス感染防止に向け全土で実施しているロックダウン(都市封鎖)措置を4日から2週間延長すると発表した。
■医薬品製造受託の英コブラ、新型コロナワクチンの量産体制視野
英医薬品製造受託(CDMO)のコブラ・バイオロジクスのピーター・コールマン最高経営責任者(CEO)は1日、英オックスフォード大学が開発中の新型コロナウイルス感染症ワクチンについて、5月半ばまでに200リットルのワクチン製造が計画通り成功すれば、月100万本の量産体制が整うと述べた。
■投資銀行の社債発行手数料、過去最高 コロナで企業の資金調達加速
リフィニティブのデータによると、新型コロナウイルスの危機に対応するために企業が資金調達を急ぐ中、世界の投資銀行の1ー4月おける社債発行手数料は106億ドルと、前年同期比で24%増加し、過去最高水準を付けた。
■米ギリアド、感染対応の責任理解 レムデシビルに注力=CEO
米製薬ギリアド・サイエンシズのダニエル・オデイ最高経営責任者(CEO)は1日、新型コロナウイルス感染症治療薬候補「レムデシビル」について、当局から治療薬として承認が得られ次第、できるだけ多くの患者に届けられるよう注力していると述べた。
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