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新型コロナウイルス

ヨーロッパの「感染ピーク越え」は幻想なのか

An Oncoming Train at the End of the Tunnel

2020年4月14日(火)18時30分
キース・ジョンソン

封鎖措置の今後については、各国が独自に判断する状況になっている。制限を解除した場合、どのような形で感染が再拡大する可能性があるかは不明だが、アジア各国の例を見る限り楽観的にはなれない。

なにより皮肉なのは、ロックダウン(都市封鎖)や社会的距離戦略が効果を上げるほど、そこまでする必要はなかったのではないかと思えてしまうことだ。

イギリスとアメリカでは、部分的な封鎖が始まった後、死者数をめぐる当初の予測が下方修正されている。感染の先行きは懸念していたほど悪くはならないようだが、それでも予想より長期の封鎖措置は必要になるという最近の研究もある。

今や募っているのは新たな不安だ。トンネルの先に見える光は出口ではなく、実は対向列車のヘッドライトではないか......。

From Foreign Policy Magazine

<本誌2020年4月21日号掲載>

【参考記事】日本と雲泥の差。「神が守る」と言う人も現れはじめたヨーロッパの不安
【参考記事】新型コロナ:「医療崩壊」ヨーロッパの教訓からいま日本が学ぶべきこと

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2020年4月21日号(4月14日発売)は「日本人が知らない 休み方・休ませ方」特集。働き方改革は失敗だった? コロナ禍の在宅勤務が突き付ける課題。なぜ日本は休めない病なのか――。ほか「欧州封鎖解除は時期尚早」など新型コロナ関連記事も多数掲載。

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