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新型コロナウイルスをめぐる各国の最新状況まとめ(30日現在)

2020年4月30日(木)19時14分

■米リフト、982人の削減と賃下げを計画 新型コロナによる打撃で

米配車サービス大手リフトは29日、従業員の17%に当たる982人を削減するとともに、賃金削減を行なう方針を明らかにした。 米国の大半で新型コロナウイルス感染拡大抑制のための閉鎖措置が続き、配車業界はほぼ崩壊状態にある。

■中国の責任追及が目的の国際調査に反対、新型コロナで=外務次官

中国の楽玉成外務次官は、新型コロナウイルスの世界的流行に関し、中国の責任追及を目的にしているいかなる国際調査にも「断固反対する」と表明した。

■スペインで感染鈍化続く、内相「封鎖解除中は一段の自制が必要」

スペイン政府当局者は29日、ロックダウン(都市封鎖)による新型コロナウイルス感染抑制の効果は出ているが、来週から段階的に封鎖を解除するには一段の自制が必要との考えを示した。

■米FRB、金利据え置き・量的緩和維持 新型コロナの中期リスク警戒

米連邦準備理事会(FRB)は28─29日にテレビ会議方式で開いた連邦公開市場委員会(FOMC)で、金利据え置きと量的緩和の維持を決定した。また、新型コロナウイルスの感染拡大で短期的な経済成長が阻害されるだけでなく、中期的にも「著しいリスク」がもたらされるとの認識を示し、この難局を乗り切るために「あらゆる手段を行使する」と改めて表明した。

■ハンガリー、首都以外での新型コロナ規制を一部緩和 2週毎に見直し

ハンガリーのオルバン首相は29日、首都ブダペスト以外の地域で新型コロナウイルス感染拡大抑制のための規制を一部解除した。店舗とレストランのテラスが時間制限なしに営業可能となり、屋外プールも再開される。ただし、店内と公共輸送機関ではマスク着用または顔を覆うことが義務付けられるという。

■米景気対応、現金から長期的な政策に転換必要=カドロー氏

米国家経済会議(NEC)のカドロー委員長は29日、米経済の急回復が見込まれる中、「現金」による景気対策からより長期的な経済下支え策にシフトする時期が来ているとの認識を示した。

■米中小企業向け支援、融資申請から一時的に閉め出された大手行が猛反発

米中小企業庁が29日、中小企業の給与保護プログラム(PPP)の融資認可申請について、一時的に中小銀行からの申請に限定すると発表したため、大手行が猛反発した。

■米財務省、FRBの企業支援措置に追加出資する用意=ムニューシン長官

ムニューシン米財務長官は29日、連邦準備理事会(FRB)が新型コロナウイルス対策として打ち出した企業支援を拡充するか、新たな支援措置を打ち出した場合、財務省として追加的な出資に応じる意向を示した。一方、航空業界へのさらなる支援は現時点では考えていないと述べた。

■米ADM、第1四半期利益が予想上回る 栄養事業など好調

米穀物商社アーチャー・ダニエルズ・ミッドランド(ADM)が発表した第1・四半期決算は、利益が市場予想を上回った。農業サービスや油糧種子、栄養分野の事業の好調が寄与した。

■イタリア、新型コロナ死者2.7万人 増加数は鈍化

イタリアで確認された新型コロナウイルス感染症による死者は29日に323人増え、累計2万7682人となった。増加数は前日の382人から鈍化した。イタリアでの新型コロナによる死者は米国に続き世界2番目に多い。

■VWとダイムラー、コロナで1─3月期大幅減益 第2四半期赤字予想

ドイツ自動車大手のフォルクスワーゲンとダイムラーは29日、新型コロナウイルスの感染拡大で第1・四半期利益が打撃を受けたとし、通年の業績見通しを下方修正した。


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