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世界経済国連事務総長「新型コロナウイルス流行で世界の景気後退ほぼ確実」
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国連のグテレス事務総長は19日、新型コロナウイルス流行を背景に世界がリセッション(景気後退)に陥ることは「ほぼ確実」とし、世界規模での対応を呼び掛けた。ジュネーブの世界保健機関で2月代表撮影(2020年 ロイター)
国連のグテレス事務総長は19日、新型コロナウイルス流行を背景に世界がリセッション(景気後退)に陥ることは「ほぼ確実」とし、世界規模での対応を呼び掛けた。
グテレス事務総長は記者団とのテレビ会合で「世界主要国による協調的かつ決定的、革新的な政策行動が求められる時だ」と強調。「異例の事態にあり、通常のルールはもはや適用できない」と語った。
その上で「おそらく過去最悪となる世界的なリセッションはほぼ確実」と警鐘を鳴らした。
グテレス氏はさらに「世界は共通の敵に直面している。ウイルスとの戦いだ」とし、「この世界的に危機に対し、一丸となって緊急かつ協調した対応を講じるよう世界の首脳に促す」と述べた。
裕福な国は自国での対応だけでなく、世界規模での対応に寄与することが利益になると認識すべきとも強調。来週開催が予定されている主要20カ国・地域(G20)の緊急テレビ電話会議に参加するとした上で、医療制度が脆弱とされるアフリカ諸国や発展途上国での状況を懸念し、支援していくようG20に強く訴えると表明した。
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