豪でトイレットペーパーめぐって乱闘 英・独のスーパーは個数制限で買い占め防止
トイレットペーパーをめぐって乱闘...... Youtube
<オーストラリアでは新型コロナウイルスが原因でトイレットペーパーを巡って乱闘、警察沙汰になった。英・独のスーパーはパニック買い防止のために購買個数制限を導入している......>
日本では特売品が「お一人様○個限り」と制限されるのは以前からめずらしいことではないが、欧米ではあまり一般的ではない。しかし、新型コロナウイルスが原因のパニック買い防止のために、大手スーパーが続々と購買個数制限を導入している。
まるで戦時中のようだが、必需品をより多くの人々に届けるための工夫を世間は概ね歓迎しているようだ。
使いかけソープの転売、病院の消毒液盗難も
新型コロナウイルスへの恐怖からトイレットペーパーやハンドサニタイザーなどの買い占めが続くイギリスでは、テスコ、ウェイトローズ、ブーツなどの大手小売業者が次々に配給制を導入している。イギリス小売最大手のテスコでは現在、店舗・オンラインショップの両方で、トイレットペーパー、ハンドサニタイザー、パスタ、ロングライフミルク、水、缶詰、子供用の医薬品の一部などの購入が1人5つまでに制限されている。
イギリスでは政府のキャンペーンにより、便乗値上げは罰金刑の可能性があるにもかかわらず、ハンドソープやサニタイザーがeBayにて定価の50倍もの値段で流通している場合もあるようだ。インディペンデントによると、なんと使いかけの液体ソープにまで入札する人もいたり、また、イギリスの病院では、病室や受付の壁に備え付けてある消毒液を盗む人もいるようだ。
過去には砂糖や赤ちゃん用粉ミルクも対象に
ドイツのディスカウントストア大手アルディ・ノードでは、9日からハンドサニタイザー、除菌スプレー、除菌ティッシュなどを今週の特売品として売り出しているが、状況を鑑みて購入は1人につき3つまでに制限される。商品は店舗限定で、オンラインでは購入できない。
同社のスポークスマンによると、今回の売り出しはとくにコロナ対策というわけではなく、毎年の春の旅行シーズン前の定番企画のようだ。だが、週替わりの限定商品のため、個数制限をすることによってより多くの顧客に行きわたるよう配慮したという。
ドイツでは2011年、ポーランド国境付近で、砂糖の値段がポーランドより半額近く安いドイツのスーパーで砂糖が買い占められたときや、2015年に中国人観光客による赤ちゃん用粉ミルクの買い占めが起こったときに、一人当たりの購入限度が設定されたことがある。粉ミルクは今回も、本当に必要とする人々の手に商品が届くよう制限する店はあるようだ。