新型コロナウイルス感染拡大する韓国 最前線に立つ女性たちに応援の声
マスクですり切れた鼻に絆創膏で介護を続ける
国防部は公式SNSで、現場の状況を動画で配信している。病院の介護現場でキム・ヘジュ大尉がマスクを隙間なく長時間装着し続けたため、鼻が擦れてしまい、絆創膏を貼っている動画が配信されると、国民から同情の声が集まった。この動画はアップされてから10時間で1万5千件をも超える問い合わせが殺到している。
国軍看護士といえば、今月9日に控えていた国軍看護士官学校60期生の任官式が3日に繰り上げられ、新任看護将校75人がその日に会場から大邱市にバスで派遣された姿が記憶に新しい。このニュースが報道されると、それほど一刻を争う状況なのだと韓国のSNSで広く拡散され話題となった。
今回の新型コロナウイルス騒動の特徴といえば、SNSなどの普及により様々な情報が飛び交う中で、「医療陣の活躍」が注目されている点がある。先月6日、中国の人民日報が公式ツイッター上で、マスクを外した看護師たちの顔写真が投稿された。
また、同じく中国の南都特派武漢報道組によるポスターでは、「リスクの中の最前線」と称し、マスク跡がくっきり残りながら笑顔を向ける現場で働く看護師たちの写真が公開されている。
武漢、最前線の医療チームの方々だそうです。
— Clara Kreft (@808Towns) February 18, 2020
写真をクリックして顔をみてください。 pic.twitter.com/lW01zjYIEn
ほかにも風通しの悪い防護服を1日中着ていたため、脱ぐとTシャツが汗でびっしょりになっている医者の後ろ姿の写真など、どれも1日の激務がひと目でわかるインパクトの強い写真がSNSを中心に拡散され、多くの人が医療陣に感謝のコメントを書き込んでいる。
今回のような大惨事が起きた時、素早い対応ももちろんだが、リーダーシップを取れる人と、この人がいれば大丈夫だと思える人物の存在が重要となる。特に、誤ったデマが流れやすく、集団パニック状態に陥りやすい今の状態の中では、その重要性は高まる。それが解決策の見えない中での希望の光となるからだ。
今回は、その二人の光を紹介した。1日も早く感染の拡大が落ち着き、チョン・ウンギョン氏やキム・ヘジュ大尉とその他の医療陣がゆっくり休める日が来ることを願っている。