新型コロナウイルス感染拡大する韓国 最前線に立つ女性たちに応援の声
2015年のMERS流行の際も陣頭指揮
チョン・ウンギョン氏は、1989年にソウル大学で医学学士を取得。その後、関心をもっていた公衆保健と予防医学の勉強を続け、保健学修士と予防医学博士となり、公衆保健研究を始める。1998年5月、政府の保健福祉部、国立保健院保健研究官となり、2002年には伝染病情報管理課長に就任した。
2015年、韓国を恐怖に陥れたMERS流行当時には、中央MERS管理対策本部現場点検班長として指揮を取った。その後、疾病予防センター長、緊急状況センター長を歴任した後、2017年に現在の本部長に就任した。
世論調査でもチョン・ウンギョン氏を称賛する声が高く、4日ソウル大学保健大学院のチームが発表した世論調査によると、疾病管理本部について「信用している」が81.1%と、コロナウイルスの感染は拡大しているにもかかわらず、信頼度は前週の74.8%よりも6.3%もアップした。
一方で、政治に関しては大統領府・青瓦台への信頼度は49.5%と、前週57.6%から信用は落ちている。これは毎日国民の前に立ち説明するチョン・ウンギョン氏に信頼を寄せている表れと言えるだろう。
ネットでは、1月20日に初めて登場した時のチョン・ウンギョン氏と現在の姿を比較した写真が話題になっている。
髪には白髪が目立ち、髪も以前より短く後ろを切ってしまった。洗髪する時間すらもったいないという理由らしい。そして何より、顔を見ればひと回り細くなってしまったのがひと目でわかる。この比較写真を見れば、誰だってこの1か月半の激務が感じ取れ、心を動かされずにはいられないだろう。健康を心配する記者からの質問にチョン・ウンギョン氏は「1日1時間以上は寝ています」と答えた。
感染拡大の最前線に立つ看護将校
もう一人紹介したい女性は、今まさに感染の最前線となっている大邱・ドンサン医療院コロナ隔離病棟で働く看護将校キム・ヘジュ大尉だ。2014年に軍へ任官したキム・ヘジュ大尉は応急看護主特技を修了し、今回応急看護将校として約20人の軍医療陣とともに大邱に派遣された。