新型コロナ危機のイラン、アメリカの支援申し出を拒否
Iran Rejects Trump Offer of Help on Coronavirus as Ayatollah Aide Dies
ハリルチは新型コロナウイルスの感染拡大に関する記者会見に出席した後、ウイルスに感染していたことを明らかにした。会見では、ハリルチが何度も咳をしたり、しきりに汗をぬぐったりする姿が目をひいていた。
イラン(中東地域の交通の要所)は新型コロナウイルスの世界的なホットスポットとして浮上している。こうしたなかトランプは、2月29日にワシントン近郊で開かれた毎年恒例の保守政治活動集会で、イランがウイルスの封じ込めを行うのを支援する用意があると表明。「向こうが頼んで来さえすれば」支援するつもりだと語った。
米国務省は、イランでアメリカの利益代表を務めるスイスを通じて、支援の意志をイラン側に伝えた。アメリカとイランは、駐イラン米大使館の人質事件を受けてジミー・カーター大統領(当時)が国交断絶を宣言した1980年以降、断交が続いている。
2020年3月10日号(3月3日発売)は「緊急特集:新型肺炎 何を恐れるべきか」特集。中国の教訓と感染症の歴史から学ぶこと――。ノーベル文学賞候補作家・閻連科による特別寄稿「この厄災を『記憶する人』であれ」も収録。