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民主党予備選サンダースの候補指名を阻むのは民主党大会の壁?
予備選を首位で終えても指名されない可能性も JONATHAN ERNST-REUTERS
<今後も各州で圧勝を重ね、一般代議員の過半数を確保すれば、7月の党大会で文句なしに指名が決まるが......>
米大統領選の民主党候補者指名レースでトップを走るバーニー・サンダース上院議員。今後も勝利を重ねて一般代議員の過半数を確保すれば、7月の党大会の初回投票で指名が正式に決まるが、そうでない場合は指名獲得に待ったがかかるかもしれない。
2回目以降の投票に加わる特別代議員93人を含む民主党重鎮を対象に行ったニューヨーク・タイムズ紙の調査では、獲得代議員数が過半数に届かない首位だった場合でもサンダースが指名を獲得すべきと答えたのは9人にとどまった。彼らが懸念するのは、国民皆保険や公立大学の無償化といった社会民主主義的政策を掲げる急進左派のサンダースでは、本選で共和党のトランプ大統領を倒せず、さらに連邦議会選挙でも接戦州の民主党候補の足を引っ張りかねないという点だ。
サンダースは「国民の意思が優先されるべき」と主張するが、14州で投票が行われる3月3日のスーパーチューズデーで圧勝できるかが当面の試金石となりそうだ。
<本誌2020年3月10日号掲載>
【参考記事】米大統領選の候補指名争いの「スーパーチューズデー」とは?
【参考記事】「サンダース大統領」に金融業界が恐れる最悪の可能性
2020年3月10日号(3月3日発売)は「緊急特集:新型肺炎 何を恐れるべきか」特集。中国の教訓と感染症の歴史から学ぶこと――。ノーベル文学賞候補作家・閻連科による特別寄稿「この厄災を『記憶する人』であれ」も収録。