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米民主党の「本命」バイデンが苦戦する理由

Biden’s World Experience Proves a Lead Balloon

2020年3月2日(月)16時20分
マイケル・ハーシュ(フォーリン・ポリシー誌上級特派員)

バイデンの政治生命が終わりに近づいているのなら、現代アメリカ史上最も卓越した政治キャリアの1つが幕を閉じようとしていることになる。1973年に上院に初登院したバイデンが南ベトナムへの援助停止法案に賛成票を投じてから半世紀近く。その後、彼は上院外交委員長として辣腕を振るい、オバマの下で8年間副大統領を務めて、イラクからの米軍の撤退やシリア、ウクライナとの関係などで重要な役割を果たした。

筆者は2010年、オバマ政権内で彼が絶大な影響力を振るっていた時期に、バイデンにインタビューを行った。そのとき彼は「バラクと私」というフレーズを何度も使い、オバマは政策の「多くを私(の指揮下)に委ねて」いると誇らしげに語っていた。

今から思えば、それがバイデンの政治キャリアの絶頂期だったのかもしれない。

From Foreign Policy Magazine

<2020年3月3日号掲載>

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2020年3月10日号(3月3日発売)は「緊急特集:新型肺炎 何を恐れるべきか」特集。中国の教訓と感染症の歴史から学ぶこと――。ノーベル文学賞候補作家・閻連科による特別寄稿「この厄災を『記憶する人』であれ」も収録。

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