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感染症対策

イタリア、新型コロナウイルス死者は756人で2日連続減少 移動制限は延長の可能性

2020年3月30日(月)08時45分

イタリアで29日に新型コロナウイルスの感染で死亡した人は、2日連続で前日水準を下回った。写真はイタリアのナポリで、近隣の教会の屋上で行われているミサに参加する人々(2020年 ロイター/Ciro De Luca)

イタリアで29日に新型コロナウイルスの感染で死亡した人は、2日連続で前日水準を下回った。ただ、同国の死者数は世界全体の3分の1以上を占めており、政府は4月3日までとなっている移動制限措置を延長する可能性が高い。

29日に報告された死者は756人。28日の889人、過去最高を記録した27日の919人を下回った。死者の合計は1万0779人となった。

感染者数は9万7689人と、前日の9万2472人から増加したものの、25日以降で最も低い伸びとなった。

感染が集中している北部ロンバルディア州では、29日の死者数が前日の水準を大幅に下回った。

同州当局者は「データでは、もはや急激な増加はみられない。これまで講じた措置の効果が出たことが示されている」と述べた。

当局は、感染ペースの減速が今後も続くことを期待しているが、イタリア全土で導入している4月3日までの移動制限措置は延長される可能性が高い。

国内メディアは、移動制限は4月18日頃まで延長される可能性が高いと報じている。

スポーツ相は29日、国内の全てのスポーツイベントの開催を4月いっぱい禁止することを提案すると明らかにした。スペランツァ保健相も国民に対して、警戒を緩めないよう訴えた。

[ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

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