新型コロナウイルスをめぐる各国の最新状況まとめ(6日現在)
■〔アングル〕NY市、新型ウイルスへの準備万端でも残る不安
米ニューヨーク市で今週、新型コロナウイルスの感染者が初めて確認された。同市は既に医療機関に多数のベッドを用意させ、ウイルス検査キットの在庫を確保、地下鉄全体を消毒するなど準備万端だが、事態が予想以上に悪化すれば対応し切れないとの警戒感も漂う。
■中国、新型ウイルス対策関連企業を環境規制から除外へ
中国は、新型コロナウイルス感染拡大防止に関連した物資の生産を行う企業や、地球温暖化ガスの排出が低い企業について、環境規制に基づく立ち入り検査などを免除する方針。生態環境省が5日、ガイドラインを公表した。
■新型ウイルスは米経済にリスク、FRBは状況を注視=NY連銀総裁
米ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁は5日、新型コロナウイルスは米経済に「拡大しつつあるリスク」をもたらしており、米連邦準備理事会(FRB)当局者は状況を注視していると語った。外交政策協会主催の夕食会での講演で述べた。
■今年の世界石油需要の伸び、新型ウイルス受け下方修正=調査会社
ノルウェーの独立系エネルギー最大手調査会社ライスタッド・エナジーは5日、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、2020年の世界石油需要の伸びの見通しを日量50万バレルとし、2月時点の82万バレルから下方修正した。
■〔アングル〕韓国IT企業に試練、ベトナムでも新型肺炎の打撃
米アップルと韓国LG電子<066570.KS>向けにスマートフォンの部品を製造する韓国のある多国籍企業に対し、新型コロナウイルスの感染拡大が波状攻撃のように襲っている。
■米3M、防護マスク生産フル稼働 部材調達に支障なし
米複合企業スリーエム(3M)の幹部ニッキ・マカルー氏はロイターに対し、ウイルスを通しにくい医療関係者用「N95」マスクについて、材料は遠隔地でなく地域の業者が供給しているため、新型コロナウイルスによるサプライチェーンの大混乱は回避できていると述べた。
■米金融機関、新型ウイルスで出張制限など強化 「新常態」に対応
新型コロナウイルスの感染が拡大する中、米国の大手銀行や投資会社は出張制限を強化し、イベントをウェブ配信に切り替えるなどの対応を進めている。通常業務のあり方が業界全体で変化しつつある。
■米ファイザー、新型ウイルスのワクチンで独社との協業検討=幹部
米製薬大手ファイザーは、独バイオ医薬品企業ビオンテック<22UAy.F>と共同で新型コロナウイルスのワクチンを開発する可能性を検討している。ミカエル・ドルステン最高科学責任者が5日、ロイターのインタビューで明らかにした。
■米ラブコープ、新型コロナウイルス検査の受注開始
臨床検査会社の米ラボラトリー・コープ・オブ・アメリカ・ホールディングス(ラブコープ)は5日、米東部時間の同日午後6時から、医療従事者の注文に応じて新型コロナウイルスの検査ができるようにすると発表した。米国内での検査拡大の遅れは、政府の初期対応の失敗として批判されている。
■2月の世界食糧価格指数は5カ月ぶり低下、新型ウイルス問題で=FAO
国連食糧農業機関(FAO)が5日に発表した2月の世界食料価格指数は平均180.5ポイントと、前月から1.0%低下し、4カ月連続の上昇から低下に転じた。新型コロナウイルスの拡大で、一部製品の需要が押し下げられた。
■新型ウイルスの感染状況、3月FOMCの判断材料に=ダラス連銀総裁
米ダラス地区連銀のカプラン総裁は5日、今月17─18日開催の連邦公開市場委員会(FOMC)で政策判断を検討するにあたり、新型コロナウイルスの米国内での感染状況を注視していく意向を示した。